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新しいユーザー管理UIとゲストモードを搭載した「Google Chrome 38」ベータ版が公開

ユーザーの切り替えと管理が容易に。共有PCでの利便性が向上

「Google Chrome」v38.0.2125.24

 米Google Inc.は28日(現地時間)、Webブラウザー「Google Chrome」の最新ベータ版v38.0.2125.24を公開した。メジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、ユーザー管理に関わる機能が大きく改善されている。

 「Google Chrome」では複数のユーザーを作成し、状況に応じて切り替えることが可能。共有PCで自分好みにカスタマイズした「Google Chrome」を利用したい場合や、プライベートと仕事で設定を使い分けたい場合などに便利だ。さらに“Google アカウント”でログインすればユーザー設定を複数のPCで同期したり、子供用のユーザー(管理対象ユーザー)を作成して「Google Chrome」の利用を管理・制限するペアレンタルコントロール機能を利用することもできる。

 「Google Chrome 38」では、このユーザー管理機能がブラッシュアップされた。たとえば、ユーザーコントロールに関連する機能を集約したパネルを呼び出すためのボタンがウィンドウ右上に追加された。このパネルではユーザーのプロフィールが表示されるほか、他のユーザーへ切り替えたり、“シークレット(Incognito)”モードのウィンドウを開くといったコマンドへすばやくアクセスできる。ユーザーの切り替え画面では、ユーザーの追加や削除も行える。

ウィンドウ右上にユーザーボタンが追加
“Google アカウント”でログインすればユーザー設定を複数のPCで同期可能
“Google アカウント”でログインした様子
ユーザーの切り替え画面ではユーザーの追加や削除、ゲストモードの利用などが行える

 さらに、“ゲストとしてブラウジング”する機能(ゲストモード)が試験的に追加された。この機能は“Chrome OS”由来の機能で、家族や友人へ一時的に自分の「Google Chrome」を使わせてあげたい場合などに役立つ。自分のアカウントを保護できるだけでなく、シークレットモードとよく似た動作を行うため、ゲストとして招待したユーザーの閲覧履歴が残らないのもよい。

 そのほかにも、管理対象ユーザー専用のユーザーインターフェイスが試験的に導入されたほか、安定性やパフォーマンスを向上させるためのさまざまな改善が盛り込まれている。

ゲストモード
管理対象ユーザーは設定画面から追加する。一般のユーザーも従来通り管理可能
管理対象ユーザーの追加
管理対象ユーザー専用のユーザーインターフェイス

 「Google Chrome」ベータ版はWindows XP/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows 7/8に対応する64bit版も用意されており、英語サイトからダウンロードできる。また、Mac OS X/Linux版の最新ベータ版も用意されている。

ソフトウェア情報

「Google Chrome」Windows向けベータ版
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8および64bit版の7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
38.0.2125.24 beta-m(14/08/28)

(樽井 秀人)