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音楽プレイヤーソフト「AIMP」v3.60が公開、セキュリティ向上と機能強化を果たす

音量の正規化機能を拡充。スキンエンジンの改良によるメモリ消費量も削減

「AIMP」v3.60 Build 1465

 音楽プレイヤーソフト「AIMP」の最新版v3.60が、12月29日に公開された。Windows XP/Vista/7/8/8.1に対応するフリーソフトで、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 「AIMP」は、イコライザー・サウンド効果・視覚効果・オーディオライブラリ・タグ編集・ファイルフォーマットの変換といった機能を備えた多機能な音楽プレイヤーソフト。レイアウトは定番音楽プレイヤーである「Winamp」に似てシンプルで、軽快に動作するのも特長。ロシア生まれのソフトだが日本語にも対応しており、誰でも比較的簡単に扱えるだろう。

 v3.60のおもな変更点は、“DEP(データ実行防止)”と“ASLR(アドレス空間配置のランダム化)”がサポートされたこと。いずれもバッファオーバーフローなどの脆弱性を悪用して外部から不正なコードを実行されてしまう防ぐセキュリティ技術だ。メディアプレイヤーの欠陥を突いた標的に攻撃は少なくないが、こうしたセキュリティ技術があれば被害を抑えられるケースも増えるだろう。

 また、コンポーネントやプラグインのアップデートによる機能強化も多岐に渡る。

 たとえば、サウンドエンジン関連では音量の正規化機能を拡充。プリアンプの閾値が設定できるようになったほか、リプレイゲインの初期値を指定できるようになった。これに伴いオプションが増えたため、[DSP の管理]画面に[音量の正規化]タブが新設されている。

 そのほかにも、キーボードによるナビゲーションにも対応。[設定]ダイアログの[プレイヤー]-[ホットキー]画面で、さまざまなアクションに好みのキーコンビネーションを割り当てることができる。また、“SACD”プラグインではDSDIFF/DSF形式のハイレゾ音源のデコードがサポートされた。

サウンドエンジン関連では音量の正規化機能を拡充
[設定]ダイアログの[プレイヤー]-[ホットキー]画面

 さらに、プレイリスト機能ではファイルを追加するプロセスが別のスレッドに分離され、リストをロードする際やファイルを追加する際のファイルアクセスを抑制。シャッフル処理のアルゴリズムも改善された。また、スキンエンジンも改良されており、メモリ消費量が削減されているという。

ソフトウェア情報

「AIMP」
【著作権者】
Artem Izmaylov 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.60 Build 1465(14/12/29)

(樽井 秀人)