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Microsoft、パッケージ管理システム「NuGet 3.0」のベータ版を公開

「NuGet Package Manager」を大幅改善。パッケージの検索速度も向上

「NuGet 3.0」の「NuGet Package Manager」(同社ブログより引用)

 米Microsoft Corporationは23日(現地時間)、パッケージ管理システム「NuGet」の次期バージョン「NuGet 3.0」のベータ版を公開した。

 「NuGet」は、Visual Studioプロジェクトへの外部ライブラリの追加・更新・削除を容易にするパッケージ管理システム。「PowerShell」を利用したコマンドラインインターフェースに加え、「NuGet Package Manager」と呼ばれるGUIツールが付属する。

 「NuGet 3.0」では、この「NuGet Package Manager」が大幅に強化された。これまでモーダルダイアログだったメイン画面が「Visual Studio」にドッキング可能なウィンドウとなったほか、パッケージソースやフィルターは従来のアコーディオン表示からプルダウンメニューへと改められた。また、プレリリース版のパッケージを検索対象に含めるかどうかも、チェックボックスで簡単に切り替え可能。右側の操作パネルも改善され、パッケージをインストールする際のオプションが柔軟に指定できる。

 さらに、パッケージの検索速度も向上している。これはサーバー側で新しい検索アルゴリズムが実装されたことや、データをJSON-LD形式に改めることでペイロードが削減された成果であるという。

 そのほかにも、新しい「PowerShell」のコマンドレットが利用できるようになった。ログ機能も改善されており、NuGetパッケージの追加によるファイルの変更を開発者が把握しやすくなっている。

 「NuGet 3.0」の「NuGet Package Manager」は、現在「Visual Studio 2013」用と「Visual Studio 2015」用が“Codeplex”から無償でダウンロード可能。「Visual Studio 2015」では拡張機能マネージャーから取得することもできるが、「Visual Studio 2013」では本番環境への誤ってインストールすることを避けるため、“Codeplex”でのみの提供となっている。また、現在未提供となっている「Visual Studio 2012」用の公開も予定されているという。

ソフトウェア情報

「NuGet Package Manager for Visual Studio 2015 CTP6」「NuGet Package Manager for Visual Studio 2013」ともに
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.0(15/02/23)

(樽井 秀人)