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“Kickstarter”の資金調達で開発されたペイントソフト「Krita」v2.9の正式版が公開

形に関する機能強化やPSDファイルのサポート強化のほか、使い勝手に関する改良も

「Krita」v2.9.0

 オランダのKrita Foundationは26日(現地時間)、オープンソースで開発されている高機能な統合ペイントソフト「Krita」の最新正式版v2.9.0を公開した。Krita Foundationは2014年6月、クラウドファンディングサービス“Kickstarter”で「Krita」v2.9の開発資金を公募し、第1目標額の15,000ユーロを超える19,955ユーロの資金調達に成功していた。

 v2.9では、“遠近法グリッド”変形ツールや“Liquify”変形ツールの追加といった変形に関する機能強化、透明度の情報をもった選択マスク機能の追加、PSDファイルのサポート強化など、資金調達時に約束された機能強化が施されている。さらに、使い勝手も向上しており、複数ファイルを開いた際にタブ形式ではなくMDI方式で表示するといった機能が追加されている。

 MDI方式の表示では同一の画像を複数の子ウィンドウで表示でき、片方の子ウィンドウのみ反転表示したり拡大・縮小表示するといったことが可能。また、レイヤーを色別のレイヤーに分割する機能やRAW画像のサポートなどの強化も施された。

同一の画像を複数の子ウィンドウで表示
レイヤーを色別のレイヤーに分割

 本ソフトは、64bit版を含むWindows Vista以降およびMac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にて64bit版のWindows 7で動作を確認した。現在、公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Krita」
【著作権者】
The Krita Team
【対応OS】
64bit版を含むWindows Vista以降(編集部にて64bit版のWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.9.0(15/02/26)

(長谷川 正太郎)