GitHub、オープンソースのテキストエディター「Atom」の正式版v1.0.0をリリース

「Atom」v1.0.0

　米GitHub Inc.は25日（現地時間）、オープンソースのテキストエディター「Atom」v1.0.0を公開した。Windows/Linux/Macに対応するクロスプラットフォームアプリで、現在本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。

　「Atom」は、プロジェクトホスティングサービス“GitHub”の創設者Chris Wanstrath氏が2008年に始めたサイドプロジェクトで、当初は“Atomicity”と呼ばれていた。2011年、「Atom」として“GitHub”の公式プロジェクトへと昇格。2014年のパブリックベータを経て、今回、正式版となるv1.0がリリースされた。その間、155回のリリースを通じてパフォーマンスと安定性の向上、機能の拡充、そして各機能のモジュール化が進められ、現在では130万回のダウンロードと月間35万のアクティブユーザーを誇る人気エディターに成長している。

　また、コミュニティによる開発も活発で、これまでに開発された、「Atom」に機能を追加する“パッケージ”の数は2,090、テーマの数は660にものぼる。なかには巨大な開発コミュニティを抱えるパッケージもいくつか存在するほどだ。「Atom」はクロスプラットフォームで動作するアプリケーションのためのフレームワーク“Electron”をコアに、HTML/CSS/JavaScriptで機能を自由に拡張できるようになっている。そのため、Web技術に馴染んだ開発者ならば比較的容易に開発へ参加することが可能で、これが「Atom」の人気を下支えしている。

　なお、今後は本バージョンを基本に、セマンティックな（意味付けされた）バージョンのナンバリングが行われるとのこと。バージョンナンバーはメジャーバージョン、マイナーバージョン、パッチバージョンの3つの部分から成り、互換性のないAPIの変更が行われた場合にはメジャーバージョンが、互換性に影響のない機能追加が行われた場合はマイナーバージョンが、軽微な不具合修正が行われた場合にはパッチバージョンが、それぞれインクリメント（値を1増やすこと）されるようになる。