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Adobe、コードエディター「Brackets」v1.5を公開。「Dreamweaver」への組み込みを表明
今後も「Brackets」単体での無償提供は続けられる
(2015/10/16 17:54)
米Adobe Systems Incorporatedは15日(現地時間)、オープンソースのコードエディター「Brackets」の最新版v1.5を公開した。Windows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
「Brackets」は、HTML/CSS/JavaScriptを記述するのに特化したWeb開発向けのコードエディター。「Brackets」自身もHTML/CSS/JavaScriptで開発されている。別のファイルに記述されたスタイルをその場でインライン編集できる“クイック編集”や、編集中のHTML/CSSを「Google Chrome」でリアルタイムプレビューできる“ライブプレビュー”といった機能を備えるのが特長。コードヒント(入力補完)やシンタックスハイライトはもちろん、ファイル・行・定義へのナビゲーションを行う“クイックオープン”機能、LESS/SCSSのコンパイル、複数選択・編集、分割ビュー、拡張機能、テーマにも対応している。
本バージョンでは、選択テキストの折りたたみがサポートされた。「Brackets」で任意のテキストを選択すると、選択部分を折りたたむためのマーカーが左側に追加される。また、“ファイルを横断して検索”機能が大幅に強化。インデックスの作成と検索のパフォーマンスが向上し、数千に上るファイルを安定して扱えるようになった。
そのほかにも、PHPファイルに埋め込まれた“style”要素内でCSSコードヒントが利用できるようになった。また、“Minify(空白・改行などを削除するなどして軽量化すること)”されたJavaScriptに対するコードヒントのパフォーマンスも改善されている。
なお、現在Adobeでは「Brackets」を「Dreamweaver」のコードエディターとして統合する作業を行っている。そのため、今後「Brackets」のリリース間隔は若干伸びる恐れがあるとのこと。同社によると「Brackets」をオープンソースプロジェクトとする方針に変更はなく、今後も「Brackets」単体での無償提供は続けられるという。
ソフトウェア情報
- 「Brackets」Windows版
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated and its licensors
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.5.0-16538(15/10/15)