ニュース
「Adobe Flash Player」「Adobe AIR」にゼロデイ脆弱性、修正版が公開
CVE番号ベースで19件の脆弱性を修正
(2016/1/5 14:52)
米Adobe Systems Incorporatedは12月28日(現地時間)、「Adobe Flash Player」および「Adobe AIR」の最新版を公開した。今回のアップデートでは、CVE番号ベースで19件の脆弱性が修正されている。
同社が公開したセキュリティ情報(APSB16-01)によると、脆弱性の深刻度は同社基準で4段階中最高の“Critical”。悪用されると、最悪の場合、攻撃者にシステムを乗っ取られる恐れがあるという。なかでも“CVE-2015-8651”は標的型攻撃への悪用が限定的ながら確認されているという。
そのため、同社はLinux版「Adobe Flash Player」と「Adobe AIR」を除くすべての製品で、更新プログラムの適用優先度を“1(72時間程度以内を目安とした可能な限り迅速なアップデートが必要)”と定め、以下の最新版への更新を強く推奨している。
- 「Flash Player」デスクトップランタイム:v20.0.0.267
- 「Flash Player」延長サポートリリース:v18.0.0.324
- 「Flash Player」Linux版:v11.2.202.559
- 「Adobe AIR」デスクトップランタイム:v20.0.0.233
なお、延長サポートリリースは何らかの理由で「Adobe Flash Player 20」を導入することが困難な環境を対象としたバージョンで、「Adobe Flash Player」のヘルプページからダウンロード可能。
また、Windows 8/8.1の「Internet Explorer 10」「Internet Explorer 11」用、およびWindows 10の「Internet Explorer 11」「Microsoft Edge」用の「Flash Player」の最新版は“Windows Update”を通じて提供される。また、「Google Chrome」用の「Flash Player」も自動で最新版へと更新されるようだ。バージョンはいずれもv20.0.0.267。
ソフトウェア情報
- 「Adobe Flash Player」Windows版
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/8.1/10および64bit版の7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 20.0.0.267(15/12/28)
- 「Adobe AIR」Windows向けデスクトップランタイム
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- Windows Server 2008/7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 20.0.0.233(15/12/28)