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解凍・圧縮ソフト「7-Zip」v25.00がリリース、64以上のCPUコアをより賢く活用する改善【10月9日追記】

圧縮パフォーマンスの改善、脆弱性の修正も

「7-Zip」v25.00

 解凍・圧縮ソフト「7-Zip」の最新版v25.00が、7月5日に正式公開された。2024年5月以来のメジャーアップデートとなる。

 「7-Zip」は、LZMA/LZMA2アルゴリズムで圧縮された7z形式書庫ファイルを扱うためのツール。ZIP/GZIPなどの書庫ファイルの圧縮・解凍も可能で、解凍だけであればARJ/CAB/LZH/RARなどの形式にも幅広く対応する。開発はオープンソースで行われており、コードの大部分は「GNU LGPL」ライセンス。商用を含め、あらゆる環境で無償利用できるのが強みだ。

 「7-Zip 25.00」における主な変更と改善は、以下の通り。

  • Windows版のzip/7z/xzアーカイブおよび7-Zipベンチマークの圧縮で64CPUスレッド以上を利用できるように複数のプロセッサーグループがある場合、「7-Zip」は実行中の CPU スレッドを異なるプロセッサグループに分散する
  • bzip2圧縮の速度が15~40%向上
  • deflate(zip/gz)圧縮の速度が1~3%向上
  • zip、cpio、fat アーカイブのサポートを改善
  • いくつかの不具合と脆弱性を修正

 対応OSは64bit版を含むWindows 2000以降で、現在「7-Zip」の公式サイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロードできる。

[2025年10月9日編集部追記] 「7-Zip 25.00」で修正された脆弱性の詳細がいくつか判明した。ヒープバッファ―オーバーフローによりメモリ破壊やサービス拒否につながる可能性がある問題「CVE-2025-53816」のほか、以下の問題が修正済み(括弧内はCVSS 3.1のスコア)。

  • CVE-2025-11001:File Parsing Directory Traversal Remote Code Execution Vulnerability(7.0)
  • CVE-2025-11002:File Parsing Directory Traversal Remote Code Execution Vulnerability(7.0)

 まだ古いバージョンを利用している場合は、早めにアップデートを済ませておきたい。

ソフトウェア情報

「7-Zip」
【著作権者】
Igor Pavlov 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8/10およびWindows Server 2003/2008/2012/2016/2019
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
25.00(25/07/05)