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「Dirac Audio」問題が解決、搭載デバイスが「Windows 11 24H2」へアップグレード可能に

最新ドライバーの提供で。解決に9カ月を要する

「Windows release health」におけるアナウンス

 「Dirac Audio」を搭載したデバイスに適用されていた「Windows 11 バージョン 24H2」のセーフガード措置は、米国時間2025年9月11日をもって解除されたとのこと。米Microsoftが9月12日(現地時間)、「Windows release health」で明らかにした。

 この問題は、オーディオの明瞭度と精度を高めるデジタルサウンド改善技術「Dirac Audio」に含まれる「cridspapo.dll」の非互換性問題が原因で、その搭載デバイスを「Windows 11 バージョン 24H2」へアップグレードすると、デバイス内蔵のスピーカー、Bluetoothスピーカー、Bluetoothヘッドセットなどが機能しなくなるというもの。音声デバイスが認識されないこともある。

 Microsoftは2024年12月、この問題の影響が拡大するのを防ぐため、「Dirac Audio」搭載デバイスを対象に「Windows 11 バージョン 24H2」へのアップグレードを一時停止するセーフガード措置を講じていた。

 本問題は、「Dirac Audio」ドライバーを対策済みバージョンへ更新することで解消される。新しいドライバーは、「Windows Update」経由で入手が可能。これを適用すればセーフガードは解除され、48時間以内に「Windows Update」から「Windows 11 バージョン 24H2」へのアップグレードが可能となる。

 なお、「Windows 11 バージョン 24H2」でセーフガード措置が取られている問題は、残り3件だ。それ以外に公表されていた問題に関しては、すでに修正や緩和策がある。