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「Microsoft Edge」でも「V8」サイドチャネル脆弱性 ~AIが発見した脆弱性を修正

v140.0.3485.94が安定チャネルでリリース

「Microsoft Edge」v140.0.3485.94

 米Microsoftは9月25日(現地時間)、デスクトップ向け「Microsoft Edge」v140.0.3485.94を安定(Stable)チャネルでリリースした。本バージョンでは、「Edge for Business」のデータ損失防止(DLP)が強化。管理されていないデバイス、もしくはBYOD(業務で利用する私物PC)で業務クラウドアプリにデータを共有したり、そこからデータを流出させるケースを想定し、情報漏洩防止のためのポリシーを設定できるようになった。

 そのほかにも、以下の脆弱性修正が行われている。

  • CVE-2025-10890:Side-channel information leakage in V8(High)
  • CVE-2025-10891:Integer overflow in V8(High)
  • CVE-2025-10892:Integer overflow in V8(High)

 深刻度の評価は、最大で「High」。そのうち「CVE-2025-10891」と「CVE-2025-10892」は、Google DeepMindとProject Zeroが脆弱性検出のために共同開発した大規模言語モデル(LLM)「Big Sleep」によって発見されたものだ。「Google Chrome」でも、先日のアップデートで修正されている。

 また、「Edge」独自の脆弱性として以下が修正されているようだ。

  • CVE-2025-59251:Microsoft Edge (Chromium ベース) のリモートでコードが実行される脆弱性

 デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面右上のメニュー([…]アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。