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コーディングAI「Gemini CLI」がパワーアップ、対話コマンドも直接実行可能に

コンテキストが維持され、作業効率が向上

「Gemini CLI」内で対話コマンドを直接実行可能に

 米Googleは10月15日(現地時間)、AIコーディングエージェント「Gemini CLI」のアップデートを発表した。テキスト編集に用いる「vim」やリソースを監視する「top」、さらには「git rebase -i」といった、これまではターミナルで対話する必要のあったコマンドが、「Gemini CLI」で直接実行できるようになる。

 これまで「Gemini CLI」で対話型(インタラクティブ)のシェルコマンドを実行するには、一旦「Gemini CLI」を終了し、「Gemini CLI」のコンテキストの外で実行する必要があった。しかし、新しい「Gemini CLI」では擬似ターミナル(PTY)がサポートされており、そうしたコマンドを「Gemini CLI」のコンテキスト内で実行できる。擬似ターミナルのサポートには「node-pty」ライブラリが用いられており、色付き出力やカーソル操作など、リッチなUIを持つコマンドも正しく表示・操作可能だ。

 この改善によるメリットは、コンテキストが維持されることだ。外部ツールへの切り替えが不要となり、作業効率が向上する。

 また、この新しいアーキテクチャーにより双方向通信も可能となる。「Gemini CLI」のキー入力をターミナルへ送るのはもちろん、ウィンドウサイズの変更にもネイティブターミナルと同様に反応し、「Gemini CLI」のアプリレイアウトが自動で調整されるようになる。[Ctrl]+[F]キーを押せば、ターミナルへのフォーカスも可能だ。

 新しいインタラクティブシェルは、v0.9.0以降で既定有効。最新版にアップグレードすえば、すぐに利用できる。