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「Apache Tomcat」に致命的な脆弱性 ~Windowsのコンソール上で不正操作される恐れ

v9 / v10 / v11系統に影響、最新版では修正済み

「Apache Tomcat」に深刻な脆弱性

 脆弱性対策情報ポータルサイト「JVN」は10月29日、「Apache Tomcat」に3件の脆弱性が存在することを明らかにした。v9 / v10 / v11系統に影響し、最大深刻度はCVSS 3.1のスコアで9.6(CRITICAL)と評価されている。

 各脆弱性の詳細と影響範囲は以下の通り。

CVE-2025-55752

 相対パストラバーサルの問題により、悪意のあるファイルがアップロードされ、リモートからコードを実行される恐れ。CVSS 3.1のスコアは7.5(HIGH)。

  • v11.0.0-M1~11.0.10
  • v10.1.0-M1~10.1.44
  • v9.0.0.M11~9.0.108

CVE-2025-55754

 エスケープシーケンス、メタシーケンス、または制御シーケンスの不適切な無効化により、Windowsのコンソール上で任意のコマンドを実行される恐れ。CVSS 3.1のスコアは9.6(CRITICAL)。

  • 11.0.0-M1~11.0.10
  • 10.1.0-M1~10.1.44
  • 9.0.0.40~9.0.108

CVE-2025-61795

 不適切なリソースシャットダウンまたは解放により、DoS攻撃を受ける恐れ。CVSS 3.1のスコアは5.3(MEDIUM)

  • v11.0.0-M1~11.0.11
  • v10.1.0-M1~10.1.46
  • v9.0.0.M1~9.0.109

 これらの脆弱性は各系統の最新版で修正済み。できる限り早くアップデートを行うことをお勧めする。