ニュース
Webサーバー「nginx」に3件の脆弱性、「CVSS 4.0」の基本値は最高で10点満点中「9.2」
v1.30.3/v1.31.2への更新を
2026年6月18日 13:01
米F5は6月17日(現地時間)、Webサーバー「nginx」(エンジンエックス)の安定版(stable)v1.30.3と開発版(mainline)v1.31.2を公開した。これらのバージョンでは、以下の3件の脆弱性が修正されている。
- CVE-2026-42530:HTTP/3(QUIC)を担う「ngx_http_v3_module」における、解放済みメモリの使用(use-after-free)。HTTP/3を有効にしている環境で、認証されていないリモートの攻撃者が細工したHTTP/3セッションを通じてQPACKエンコーダーストリームを再オープンさせると、ワーカープロセスでuse-after-freeが発生し、プロセスの再起動(DoS)につながる。「ASLR」が無効化された環境などでは、任意のコードが実行されるおそれもある。深刻度の評価は「CVSS 4.0」の基本値(以下同)で10点満点中「9.2」(Critical)
- CVE-2026-42055:「ngx_http_proxy_v2_module」「ngx_http_grpc_module」におけるバッファオーバーフロー。HTTP/2をプロキシする設定で、「ignore_invalid_headers」をオフにし、「large_client_header_buffers」のサイズを2MBより大きくしているなど、特定の条件が重なった場合に悪用されうる。深刻度の評価は「9.2」(Critical)
- CVE-2026-48142:文字コードを扱う「ngx_http_charset_module」における、領域外読み取り(buffer overread)。「source_charset」と「charset」を併用する特定の設定時に、ワーカープロセスで限定的なヒープ領域外読み取りが発生しうる。深刻度の評価は「6.3」(Medium)
このうち「CVE-2026-42055」「CVE-2026-48142」は、安定版v1.30.3と開発版v1.31.2の両方で修正された。一方、「CVE-2026-42530」が影響するのは開発版のv1.31.0~v1.31.1のみで、安定版(v1.30.x系)は影響を受けない。修正も開発版v1.31.2でのみ行われている。
いずれにせよ、できるだけ早めに最新版へアップデートする必要がある。





















