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Anthropic、「Claude Opus 5」を発表 ~「Fable 5」に迫る知能を半分の価格で

「Opus 4.8」から価格据え置き、「Max」プランの新たな既定モデルに

Anthropic、「Claude Opus 5」を発表

 米Anthropicは7月24日(現地時間)、「Claude Opus 5」を発表した。5月にリリースされた「Opus 4.8」以来のアップデートとなる。

 「Opus 5」の特徴は、最上位モデル「Claude Fable 5」に迫る知能を実現しながら、コストはその半分――「Opus 4.8」と同じ――に抑えられている点にある。日常的に使うことを想定した高効率な設計で、「Claude Max」プランでは新たな既定モデルとなるほか、「Claude Pro」プランではもっとも高性能なモデルとなる。

 ベンチマークの結果においても、「Opus 5」はしばしば「Fable 5」を上回る結果を出している。総合的な知能では「Fable 5」が上で、複雑で深い推論が必要とされる難問にコストを度外視して立ち向かうのであれば、「Fable 5」は有用だ。しかし、大半の実務は「Opus 5」で十分(むしろ優れていることも)で、コストも「Fable 5」の半額で済む。日常的に利用するモデルとしては、「Opus 5」に軍配が上がるだろう。

  • ソフトウェアエンジニアリング:ベンチマークでは、コーディングやナレッジワークの評価「Frontier-Bench」「GDPval-AA」などで最高記録(State of the Art)を達成。「Frontier-Bench v0.1」では全モデルを上回り、「Opus 4.8」の2倍超の性能をより低いタスクあたりコストで実現。「CursorBench 3.2」でも最大努力(max effort)設定時に「Fable 5」の最高スコアへ0.5%差まで迫りつつ、タスクあたりのコストは半分
  • 知識労働・問題解決:新しい問題を解く能力を測る「ARC-AGI 3」で次点モデルの3倍のスコアを記録。コンピューター操作ベンチマーク「OSWorld 2.0」では、「Fable 5」の最高記録を約3分の1のコストで上回る
  • 科学研究:構造生物学や有機化学、バイオインフォマティクスを含むすべての生命科学系評価で「Opus 4.8」を上回る。有機化学・タンパク質解析で特に大幅向上
  • ビジュアル生成:風洞シミュレーションなど、視覚出力が大幅強化
各種ベンチマークの結果
「CursorBench 3.2」の結果。努力レベルを最高にすれば「Fable 5」の最高スコアに肉薄するが、タスクあたりのコストは半分だ

 そのほかにも、自分の作業を検証しながら粘り強く反復する能力も強化された。たとえば、機械部品の図面を「FreeCAD」の3Dモデルとして再構築するタスクでは、図面を直接閲覧する手段が与えられていなかったにもかかわらず、「Opus 5」は自らコンピュータービジョンのパイプラインを構築し、生のピクセルから形状を抽出して部品を再構築することができた。同じ条件の競合モデルは5回試行しても解けなかったという。

 一方で、能力が制限された分野もある。たとえばサイバータスクに関するトレーニングは「Opus 4.8」と同様、意図的に避けられており、バイナリベースの脆弱性スキャンやペンテストはブロックされる。生物学関連でも、一般的な研究では能力を発揮するものの、長期にわたる自律的な研究には依然として限界がある。

 つまり、生物学研究や攻撃的サイバータスクでは非公開のフロンティアモデル「Claude Mythos」系に依然として及ばない。

 とはいえ、サイバー関連の安全分類器は「Fable 5」よりも介入が約85%少なくなるとのことで、脆弱性の発見などでは十分有用だとみられる。ブロックされたリクエストは既定で「Opus 4.8」へフォールバックされる(「Claude.ai」「Claude Code」「Claude Cowork」の場合)。

 「Opus 5」は現在、すべてのプラットフォームで利用可能。APIの識別子は「claude-opus-5」で、価格は「Opus 4.8」と同じ100万トークンあたり入力が5米ドル、出力が25米ドル。約2.5倍の速度で動作する「Fast」モードも、基本価格の2倍で用意されている。

 あわせて、ベータ版として2つの機能も導入された。「Claude Platform」では、会話の途中でもプロンプトキャッシュを無効化することなく、Claudeが利用できるツールを変更できるようになる。また、APIでは安全分類器にフラグ付けされたリクエストを他のモデルへ自動的にルーティングする「自動フォールバック」を選択できるようになった。