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Wi-Fiネットワークの設計ツール「NetSpot 6」、複数階からなる建物全体の設計に対応

年額サブスクリプションも新設

「NetSpot 6」の目玉は複数フロアにまたがるWi-Fi設計

 米Etwokは8月19日(現地時間)、Wi-Fiネットワークの状況を分析・レポートするツール「NetSpot」の最新版v6.0をリリースした。メジャーアップデートとなる本バージョンでは、複数階の建物をまるごと設計できる「マルチフロアプランニング」が導入されている。

 「NetSpot」は、ワイヤレスネットワークを分析・視覚化するツール。3つのモードを備えており、Wi-Fiネットワークのトラブルシューティングを行ったり、アクセスポイント(AP)をどこに設置すべきか検討したりするのに役立つ。

  • 検査:付近のネットワークを検出し、その情報をリストビューで一覧表示
  • 測定:Wi-Fiの電波レベルをわかりやすいヒートマップにで表示
  • 計画:APを設置した際の電波レベルを予測・シミュレート
検査モード。「NetSpot 6.0」は日本語で利用できる

 今回のアップデートで強化されたのは、おもに「計画」モードだ。これまでヒートマップは1つのフロアを平面的に見るものだったが、v6.0では電波が上下の階へどう伝わるかまで含めてモデル化できるようになった。建物全体を対象に、Wi-Fiネットワークを設計できるようになるわけだ。

「計画」モードでマルチフロアプランニングをサポート(無料版のデモ)

 さらに以下のような機能追加が行われている。

  • リアルタイムプレビュー:フロアプランへAPを配置すると、ヒートマップを生成する前でも電波の広がり方をその場で確認できる
  • 複数フロアのプロジェクト:建物の複数の階にまたがるプロジェクトを作成し、電波の垂直方向の分布を考慮できる
  • 開口部の編集:階段室や吹き抜け、シャフトといった床の開口部を、専用のツールで設計できる
  • フロアの位置合わせ:階と階を正確に重ねるための位置合わせモード。電波分布をより正確にモデル化するために重要となる
  • 床スラブの材質:床の材質や厚み、減衰量を設定し、階をまたぐ電波の伝わり方を確認できる
  • 他フロアのAPも表示:新しいヒートマップでは、別の階にあるAPと、その電波が建物の上下へどう伝わるかが示される
  • プロジェクトナビゲーションツールバー:階層構造がひと目でわかるツールバーで、階やゾーンを切り替えられる
  • マルチフロア対応のレポート:すべての階とゾーンを含むレポートを出力できる

 そのほかにも、ヒートマップの生成速度が向上。プロジェクトの規模にもよるが、従来バージョンに比べて最大18倍まで高速化したという。Windows版ではすべてのプロジェクトの自動保存もサポートされた(Mac版は対応済み)。

 なお、本バージョンではライセンス体系が見直されている点に注意。従来の買い切り(Lifetime)に加えて、年額サブスクリプションも選べるようになった。以下は個人および個人事業主向け「Pro」の価格で、請求先の地域によって税金が加算される場合がある。

  • 買い切りライセンス:通常価格59,999円。これまで通り将来のマイナー/メジャーアップグレードをすべて含む
  • サブスクリプション:年間24,999円

 無料版も引き続き用意されるが、こちらは非商用に限られ、本格的に利用できるのは「検査」モードのみ。「測定」「計画」の各モードは、サンプルのプロジェクトとデモのヒートマップで雰囲気をつかめる程度だ。

 対応OSはWindows 7/8/10/11とmacOS 11以降で、標準的なIEEE 802.11be/ax/ac/n/g/a/bワイヤレスネットワークアダプターを搭載した環境をサポートする。Windows版の動作には「.NET Framework」4.5以降が必要。一部機能はモバイル版(iOS/Android)でも利用できる。こちらの動作にはiOS 15.5以降、Android 8.0以降が必要だ。

ソフトウェア情報

「NetSpot Free」Windows版
【著作権者】
Etwok Inc.
【対応OS】
Windows/Mac(Windows版はWindows 7/8/10/11、Mac版はmacOS 11以降で利用可能)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.0(26/08/19)