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「Firefox 156」が正式公開 ~内蔵PDFビューアーの起動が最大45%高速化

73件の脆弱性にも対処

「Firefox」v156.0

 Mozillaは9月15日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v156.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 155」に続くメジャーバージョンアップだが、内容は比較的小規模なものとなっている。

 特筆すべき改善としては、内蔵PDFビューアーの起動パフォーマンス改善が挙げられる。開発チームによると、最大45%高速化されたとのこと。

 また、大きなJPEG画像をページに合わせて縮小表示する際のメモリ・CPU使用率も改善。Arm64プロセッサーを搭載したWindows端末では、「WebRTC」ビデオ通話でH.264のハードウェアデコードを利用できるようになった。ソフトウェアデコードに比べ、パフォーマンスの向上とバッテリー消費の低減が見込める。

 新機能は以下の2点。

  • macOSで、PCの起動時に「Firefox」が自動で開くように設定可能。設定画面の「スタートアップ」セクションから指定できる
  • アドレスバーに表示される現地語版Wikipediaの候補と、ときおり挟まるスポンサー付きのおすすめが、フランス・ドイツ・イタリアでも利用可能に。「Firefox Suggest」の設定でOFFにできる

 不具合の修正は、以下の通り。

  • リッチテキストエディターで画像をドラッグして移動しようとすると、画像が長い文字列に置き換わってしまう問題を修正
  • 「Bilibili」などのサイトで、MP4に含まれる高サンプルレートのFLAC音声が再生できない問題を修正
  • ピクチャーインピクチャーのウィンドウを開いたあとにビデオプレイヤーで字幕をONにしても字幕が表示されない問題を修正
  • ブックマークサイドバーでフォルダーと中のブックマークをまとめて選択してドラッグすると、ブックマークがフォルダーの外へ出てしまう問題を修正
  • スプリットビューでペインを入れ替えると、そのタブでページ内検索バーが使えなくなってしまう問題を修正
  • DNS over HTTPSが有効な環境で、HTTPS非対応のサイトを読み込めない問題を修正
  • 内蔵VPNを有効にしている一部のユーザーで、ネットワーク接続が完全に失われる問題を修正
  • Windowsで、自動的に隠れるタスクバーが表示されなくなることがある問題を修正

 開発者向けには、CSSの「text-box-trim」が「::first-line」擬似要素の適用時にそのフォントメトリクスを使うようになり、ほかのブラウザーおよび仕様と挙動がそろえられた。

 セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで73件。深刻度の内訳はMozillaの基準で、4段階中2番目の「High」が29件、3番目の「Moderate」が24件、最低の「Low」が20件となっている。深刻度「Critical」の脆弱性修正は含まれていないが、できるだけ早いアップデートが望ましい。

 なお、同日付けで企業向けの延長サポート版「Firefox ESR」(153.3/140.16/115.41)、メールソフト「Thunderbird」(156/140.16)でもセキュリティ修正が行われている。利用中の場合は更新を怠らないようにしたい。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。