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「Firefox 155」が正式公開 ~Windowsで「Nintendo Switch Proコントローラー」に対応

ブロックしたトラッカー数をアドレスバーに表示。29件の脆弱性を修正

「Firefox」v155.0

 Mozillaは9月1日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v155.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 155」では、新しいAI機能「Smart Window」が米国・カナダ・フランスの全ユーザーへ開放された。引き続きベータ版ではあるが、この3カ国では待機リストへの登録なしに試せる(日本は対象外。待機リストへの登録が必要なままだ)。細部のブラッシュアップも図られたようだ。

AI機能「Smart Window」

 また、プライバシー関連の強化として、ブロックしたトラッカーの件数がアドレスバーに表示されるようになった。組み込みのプライバシー保護が働いていることを、ブラウジングしながら確認できる。トラッカーのブロック自体を無効化することなく、ブロックした件数のみを非表示にすることも可能。

ブロックしたトラッカーの件数をアドレスバーに表示

 なお、以上の機能は段階的に展開される(プログレッシブロールアウト)。「Firefox 155」へ更新してもすぐに利用できるとは限らない点には注意したい。

 そのほかのおもな変更点は、以下の通り。

  • Windows版でNintendo Switch Proコントローラーおよびその互換コントローラーがWebゲームで完全に動作するように。方向キーとアナログスティックが正しく割り当てられる
  • 設定画面で「コンテナー」を並べ替えられるように(about:preferences#containers)。並び順は、コンテナーが一覧表示されるすべての場所に反映される
  • 翻訳機能がマラーティー語とウルドゥー語に対応
  • Linuxで特定のキーボードレイアウトを使って入力すると、「Microsoft 365」の「Word Online」などで文字が消えてしまう問題を修正
  • 「Google ドキュメント」で書式なし貼り付けのショートカットキーを使うと、不要な確認が表示される問題を修正
  • ボタン内のテキストが選択・コピーできず、「X」のダイレクトメッセージや「YouTube」のコメントをコピーできない問題を修正
  • インターネットラジオなどのライブ音声が、バックグラウンド再生で停止してしまう問題を修正
  • カメラノッチを備えるMacBookで、フルスクリーン表示がレターボックスになる問題を修正
  • Linuxで長時間ブラウジングすると、システムがスリープしなくなる問題を修正
  • キャプティブポータルの検出とネットワーク接続の確認に使うドメインが、「detectportal.firefox.com」から「firefox-portal-detection.com」へ変更。旧ドメインを参照している許可リストは更新が必要
  • 「mailto:」リンクは、ユーザーの明示的な操作があった場合にのみ開くように。ページが勝手に既定のメールソフトを起動することはなくなった
  • 用紙サイズより小さいPDFを印刷する際、拡大率を100%より大きくして用紙いっぱいに引き伸ばせるように
  • HTTP/3接続でのQUICバージョン2(RFC 9369)をサポート
  • 開発者向け機能強化:CSSの「attr()」関数が任意の型の値をサポート。「progress()」「alpha()」CSS関数、「await dictionary」提案の「Promise.allKeyed」「Promise.allSettledKeyed」メソッド、WebAssemblyの「Compact Import Section」「Wide Arithmetic」提案などにも対応
設定画面で「コンテナー」を並べ替えられるように(about:preferences#containers)

 なお、縦型タブを有効にしている場合、「Firefox」を再起動するとサイドバーが復元されないことがある。これは既知の問題で、サイドバーのツールバーボタンをクリックすれば再度有効にできる。将来バージョンで修正される見込み。また、UDPをブロックするネットワークでは、サイトの読み込みが遅くなったり失敗したりすることがある。これも9月8日までにリリース予定の「Firefox 155.0.1」で修正される見込み。

 セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで29件。深刻度の内訳はMozillaの基準で、4段階中2番目の「High」が13件、3番目の「Moderate」が7件、最低の「Low」が9件となっている。深刻度「Critical」の脆弱性修正は含まれていないが、できるだけ早いアップデートが望ましい。

 なお、同日付けで企業向けの延長サポート版「Firefox ESR」(153.2/140.15/115.40)、メールソフト「Thunderbird」(155/153.2/140.15)でもセキュリティ修正が行われている。利用中の場合は更新を怠らないようにしたい。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。