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「Firefox 154」が正式公開 ~Windowsで「GeForce NOW」に対応、アプリアイコンの変更も

ローカルネットワークアクセスなどでセキュリティ強化、58件の脆弱性修正

「Firefox」v154.0

 Mozillaは8月18日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v154.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 154」の目玉は、Windows版で「GeForce NOW」がサポートされたことだ(NVIDIAの定めるシステム要件は「Firefox 153.0.1」以降」)。

Windows版で「GeForce NOW」がサポート
「Firefox 154」でサンプルゲームをプレイ。フルスクリーンでゲームがクラウドストリーミングされる

 「GeForce NOW」は、高性能な「GeForce RTX」GPUを搭載するクラウドサーバー(リグ)で動作させたゲームを、インターネットを介してローカルデバイスへストリーミングできるソリューション。広告ありならば無料で始められ、GPUが貧弱なデバイスでも、インターネット回線さえあれば高品質なゲームを気軽にプレイできる。

 「GeForce NOW」はWebブラウザーでも楽しめるが、これまでは以下の製品しかサポートされていなかった。

  • 「Google Chrome」(Windows、macOS、Chromebook)
  • 「Microsoft Edge」(Windows)
  • 「Opera GX」(Windows、macOS)
  • 「Safari」(macOS)

 選択の幅が広がったのはうれしいところ。他のプラットフォーム(macOS、Linux)への対応にも期待したい。

 そのほかにも、ローカルネットワークへのアクセスを保護する仕組み(Local Network Access protections)が、WebSocket接続にも拡大された。Webサイトがローカルネットワーク上のデバイスへWebSocketで接続しようとすると、「Firefox」がユーザーに許可を求めるようになる。これ以外の機能強化は以下の通り。

  • 実験中のAI機能「Smart Window」が、関連するタブのグループとその名前を提案するように(段階的に展開)
  • プロファイルのローカルバックアップがmacOSに対応。Windows/macOS/Linuxの3プラットフォームをまたいで復元できる
  • Cookieやサイトデータの例外設定がより柔軟に。終了時の削除対象からWebサイトを除外しても、トラッキング防止やそのほかのCookie制限まで一緒に除外されることがなくなった
  • 翻訳機能が強化。「iframe」内のコンテンツも翻訳できるようになるなどの改善
  • Windows版で「Firefox」アイコンを変更可能に(ただし、MSIX形式でインストールした場合は対象外)。macOS版、Linux版も近日対応予定
  • 自動的に隠れるタスクバーが、「Firefox」の起動後にウィンドウを最小化・復元するまで現れない問題を修正
  • アドレスバーに「Manage AI」クイックアクションを追加
  • ハードリロード([Shift]キーを押しながら更新)でfaviconキャッシュも更新するように
Windows版で「Firefox」アイコンを変更可能に

 開発者向けには、CSS機能を拡充。「text-box-trim」「text-box-edge」プロパティ、兄弟要素の位置と総数を扱う「sibling-index()」「sibling-count()」関数などがサポートされた。時刻ピッカーの改善、「No-Vary-Search」HTTPレスポンスヘッダーへの対応、「Iterator.prototype」への各種メソッド追加なども行われている。

セキュリティ関連の修正

 セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで58件。深刻度の内訳はMozillaの基準で、4段階中2番目の「High」が20件、3番目の「Moderate」が26件、最低の「Low」が12件となっている。「Critical」な脆弱性修正は含まれていないが、できるだけ早いアップデートが望ましい。

 なお、同日付けで企業向けの延長サポート版「Firefox ESR」(153.1/140.14/115.39)、メールソフト「Thunderbird」(154/153.1/140.14)でもセキュリティ修正が行われている。利用中の場合は更新を怠らないようにしたい。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。