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無料メーラー「Thunderbird」v156.0が公開 ~Yandexへの外部ブラウザーログインが可能に

全75件のセキュリティ修正も

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版、v156.0が9月15日にリリースされた。本アップデートには、新機能の追加、仕様の変更に加え、多数の不具合修正やセキュリティ機能の向上が含まれている。

 新機能としては、メールサービス「Yandex」向けの外部Webブラウザーを用いたログイン機能が有効化された。また、IMAPやPOP3によるメール受信において、カスタムOAuth認証が強化され、クライアントIDやクライアントシークレットといった情報の入力に対応している。企業向けの管理機能も拡充され、ユーザーがアップデート設定やデータ収集設定を任意に変更できないようにする制限機能や、メッセージフィルターによる自動転送を禁止するポリシー設定が新たに追加された。さらに、OpenPGPの鍵情報をエラーコンソールに出力するデバッグ機能も導入されている。

 仕様変更としては、実験的な機能の有効化に関連する設定の名称が『mail.offer_experimental_features』から『mail.experimental_features_settings.enabled』へと変更されたほか、組み込みのアドオンである「Thundermail」がv2.0.11へと更新されている。

 不具合修正は多岐にわたる。例えば、PDF形式の添付ファイルをタブで開いた際に中身が表示されない問題や、フォルダー名が55文字を超えるPOP3のフォルダーがアップデート後に重複してしまう問題などが解消された。また、暗号化されたメッセージをファイルから開いた際に外部コンテンツが読み込まれてしまう問題や、ユーザー名に非ASCII文字が含まれるとSMTP認証に失敗する不具合なども修正されている。

 カレンダー機能(CalDAV)に関しても、大文字と小文字の違いによって招待状が重複する問題や、承諾した招待状が誤ったカレンダーに保存される不具合が解決された。
 セキュリティ修正は全75件で、深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中2番目に高いhighが28件、3番目に高いmoderateが24件、最も低いlowが21件。また、Mozillaの分類にはないmediumが2件含まれる。「Thunderbird」は既定でスクリプトが無効化されているため、「Firefox」ほどの影響はないが、できるだけ早いアップデートを推奨する。

 「Thunderbird」は、Windows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在、公式サイト「thunderbird.net」や「Microsoft Store」からダウンロードできる。Windows版はWindows 10以降をサポートしており、窓の杜ライブラリからもダウンロード可能だ。