NEWS(09/10/29 19:16)
VMwareシリーズの最新版が公開、無償の「VMware Player」に仮想PC作成機能が追加
グラフィック機能も大幅強化、仮想PCでもWindows Vista/7の“Aero”を利用可能に
米VMware, Inc.は27日(現地時間)、仮想PCソフト“VMware”シリーズの最新版となる「VMware Player」v3.0および「VMware Workstation」v7.0を公開した。
今回公開された“VMware”シリーズの最新版では、ゲスト・ホストの双方で32bit版および64bit版のWindows 7へ正式に対応した。また、DirectX 9.0cのShader Model 3.0やOpenGL 2.1をサポートするなど、とくにグラフィック関連の機能が大幅に強化されており、仮想PC上のWindows Vista/7では“Aero”ユーザーインターフェイスを利用可能になっている。
さらに、個人向けの無償版「VMware Player」へ「VMware Workstation」v6.5相当の機能が多数移植され、Windows 7の「Windows XP Mode」に対抗するソフトとして機能の充実が図られている。
たとえば、「VMware Player」単体でも仮想PCを作成できるようになった。Windows 7など対応するOSの場合は、インストール作業を簡略化する“Easy Install”機能も利用可能で、あらかじめOSのプロダクトキーやユーザー名・パスワードを入力しておけば、ほぼ全自動でOSのインストールを行える。ホストOSとの連携機能を提供する補助ツール「VMware Tools」も適切なバージョンのものが自動でダウンロード・インストールされるので便利。
また、“Unity”モードも追加されており、仮想PC上のアプリケーションをホストPC上のアプリケーションのように利用できる。「Windows XP Mode」の“アプリケーション実行”モードのような運用もできるというわけだ。
さらに、仮想PCでもマルチモニターが利用可能になったほか、ホストOSにインストールされたプリンターを仮想PCから利用できる“Virtual Printing”機能が搭載されるなど、さまざまな機能拡張も施されている。
「VMware Player」v3.0は、Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7および同64bit版などに対応しており、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。なお、ダウンロードの際は無償のユーザー登録が必要。また、「VMware Workstation」v7.0は189米ドルのシェアウェアで、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからからダウンロード可能。試用期間は30日間で、試用には同社が発行する評価用ライセンスキーが必要。
「VMware Player」
- 【著作権者】
- VMware, Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/XP x64/Server 2003 x64/Vista x64/Server 2008 x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.0.0 build-203739(09/10/27)
「VMware Workstation」
- 【著作権者】
- VMware, Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/XP x64/Server 2003 x64/Vista x64/Server 2008 x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 189米ドル
- 【バージョン】
- 7.0(09/10/27)