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Adobe、「Flash Player」「AIR」のセキュリティアップデートを実施
深刻度“Critical”の脆弱性を4件修正したほか、各種不具合を修正
(2013/3/13 13:45)
米Adobe Systems Incorporatedは12日(現地時間)、「Adobe Flash Player」「Adobe AIR」に深刻な脆弱性が存在することを公表し、それを修正する最新版を公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロードできるほか、自動更新機能を利用してアップデートすることが可能。
同社が公開したセキュリティ情報(APSB13-09)によると、今回のアップデートではプラグインのクラッシュとシステムの乗っ取りにつながる恐れのある4件の脆弱性が修正されているとのこと。同社では、脆弱性の深刻度を“Critical”(4段階中最高)、更新プログラムの適用優先度をWindows版「Adobe Flash Player」でもっとも高い“1”、Mac OS X版「Adobe Flash Player」で“2”、それ以外は比較的緊急性の低い“3”と判定し、それぞれ以下の最新版へ更新することを推奨している。
- 「Adobe Flash Player 11.6」(Windows/Mac OS X):v11.6.602.180
- 「Adobe Flash Player 11.2」(Linux):v11.2.202.275
- 「Adobe Flash Player 11.1」(Android 3.xおよび2.x):v11.1.111.44
- 「Adobe Flash Player 11.1」(Android 4.x):v11.1.115.48
- 「Adobe Flash Player 10.3」(Windows/Mac OS X/Linux):v10.3.183.68
- 「Adobe AIR 3.6」:v3.6.0.6090
なお、「Internet Explorer 10」に同梱されているプラグインは“Windows Update”を通じて最新版が提供される。また、「Google Chrome」に同梱されているプラグインは、12日付けで公開されている最新安定版v25.0.1364.172へアップデートすることで更新することが可能。
そのほかにも、「Adobe Flash Player」ではページリフレッシュの際に設定ファイル(telemetry.cfg)の読み込みによりパフォーマンスが低下してしまう問題、「Opera」がクラッシュする不具合、整数オーバーフローによりプラグインがクラッシュする問題などの修正も含まれている。また、「Adobe AIR」ではMac OS X環境において、「Muse」を起動する際にときどきクラッシュする問題が解決された。
ソフトウェア情報
- 「Adobe Flash Player」Windows版
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 11.6.602.180(13/03/12)
- 「Adobe AIR」Windows版
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.6.0.6090(13/03/12)
- 「Google Chrome」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 25.0.1364.172(13/03/12)