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ソーシャルブラウザー「RockMelt」の提供が終了、Webサービスへ転換
iOS向けのクライアントアプリが用意される
(2013/4/12 15:23)
米Rockmelt, Inc.は11日(現地時間)、公式ブログ“Rockmelt Blog”で、同社が開発するWebブラウザー「RockMelt」の提供を終了すると発表した。既存のユーザーは当面の間「RockMelt」を継続利用できるが、数カ月以内にサポートが停止される見込み。データ移行のための手段は、それまでに提供されるとのこと。
「RockMelt」は、SNS連携を重視した「Chromium」ベースのデスクトップ向けブラウザー。“Facebook”や“Twitter”といったSNSをブラウザー内に統合し、Webコンテンツを簡単に共有したり、新着情報の通知を取得することができた。
同社によると、デスクトップブラウザーの提供を断念したのは開発リソース不足が原因であるという。当初想定した以上に「Chromium」(「Google Chrome」のベースとなっているオープンソースプロジェクト)へのキャッチアップに時間がとられてしまい、“SNSを活用して魅力的なコンテンツを収集・提供する”という「RockMelt」本来の機能を開発するために割く時間が十分にとれなかった。そのため、デスクトップブラウザーの提供を断念し、新しいWebサービスを提供することにしたとのこと。
新しいWebサービス“Rockmelt”は、現在、招待制のベータ版として公開されており、利用するにはメールアドレス登録し、招待メールを待つ必要がある。ただし、既存の「RockMelt」ユーザーならば、招待を待たずに利用することが可能。また、iOS向けのクライアントアプリが提供されており、これを利用すれば今すぐ“Rockmelt”を体験できる。