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オープンソースのWebアプリ開発向けコードエディター「Brackets」Sprint 23が公開

ユーザーインターフェイスの改善と“ライブプレビュー”機能の強化

「Brackets」Sprint 23

 米Adobe Systems Incorporatedは12日(現地時間)、オープンソースで開発されているWebアプリ開発向けのコードエディター「Brackets」Sprint 23を公開した。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。対応OSはWindows XP/Vista/7/8およびMac OSX(10.6/10.7/10.8)。

 「Brackets」は、HTML/CSS/JavaScriptでできたHTML/CSS/JavaScriptを記述するためのコードエディター。別のファイルに記述されたCSS/JavaScriptをHTMLタグから呼び出し、その場でインライン編集できるようにする“クイック編集”や、「Google Chrome」をリモートデバッグモードで起動して、編集中のHTMLファイルのリアルタイムプレビューを行う“ライブプレビュー”といったユニークな機能を備える。さらに、拡張機能も利用可能。“GitHub”でホストされていれば、リポジトリのURLを指定するだけで簡単に拡張機能をインストールできる。

 本バージョンでは、ユーザーインターフェイスに大きな変更が加えられた。初期のバージョンではエディター上部に設けられたメイン領域が目立っていたが、過去数回のアップデートでその役割は徐々に縮小。今回のアップデートではとうとうこのメイン領域が廃止され、代わりに画面右端にサイドバーが設置されている。

「Brackets」Sprint 10
「Brackets」Sprint 23

 これによりデザインがシンプルになったほか、コードエディター画面が広くなるなどといったメリットが享受できる。現在のところ、このサイドバーには“ライブプレビュー”のボタンが設置されているに過ぎないが、今後は「Brackets」の拡張機能ボタンが配置できるようになるようだ。

“ライブプレビュー”機能が強化。コードエディターで編集中の部分をブラウザーでハイライトできるように

 そのほか、“ライブプレビュー”機能が強化され、コードエディターで編集中の部分をブラウザーでハイライトできるようになったのも大きな改善点。また、コードヒント(入力補完)機能では、実体参照の補完に対応。たとえば、HTMLでは“<”がタグの開始として解釈されるため“&lt;”と実体参照で記述する必要があるが、これに入力補完機能が利用できるようになる。

ソフトウェア情報

「Brackets」
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8など
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
Sprint 23(13/04/12)

(柳 英俊)