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Nullsoft、定番メディアプレイヤー「Winamp」の公開終了を宣言
12月20日で“Winamp.com”のサービスを終了、最後のバージョンv5.66を公開
(2013/11/21 14:13)
米Nullsoft, Inc.は20日(現地時間)、マルチメディアプレイヤー「Winamp」の最新版v5.66を公開するとともに、12月20日で「Winamp」の公開を含む“Winamp.com”の全サービスを終了することを宣言した。v5.66は「Winamp」最後のバージョンとなる予定だという。
「Winamp」は、15年以上の歴史をもつメディアプレイヤーで、プラグインによる機能拡張やスキンによるデザイン変更、インターネットラジオ“SHOUTcast”対応など、先進的な機能を搭載し、常に定番の地位を維持してきた。現在でも「Winamp」互換のプラグイン機能を搭載したメディアプレイヤーが数多く公開されているなど、その影響は大きい。初回起動時にラマの鳴き声とともに再生される“Winamp, it really whips the llama's ass”のセリフに聞き覚えがある人も多いだろう。
1998年9月に公開されたv2でプレイヤーとイコライザー、プレイリストのパネルを備えたシンプルで軽量なMP3プレイヤーとして定番の地位を確立し、1999年8月に公開されたv2.50で10米ドルのシェアウェアからフリーソフトへ変更された。2002年8月に公開されたv3で動画ファイルに対応したが、動作が重くなったため一時期ユーザーが離れた。
2003年12月に公開されたv5では、それまで平行して公開されていたv2系とv3系が統合され、2007年10月に公開されたv5.5でライブラリ中心の現在の姿となった。しかし、最近は新バージョンが公開されるまでの間隔が1年空くなど、更新頻度が落ちていた。
最新版のv5.66では、マウスホイールによるボリュームの変更機能を無効にするオプションが追加されるなどの仕様変更や不具合修正が施されている。
「Winamp」は、Windows XP以降に対応するフリーソフトで、編集部にて64bit版のWindows 7で動作を確認した。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「Winamp」
- 【著作権者】
- Nullsoft, Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP以降(編集部にてWindows 7 x64で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 5.66(13/11/20)