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紀伊國屋書店、電子書籍リーダー「Kinoppy」のWindows ストアアプリ版を無償公開

Windows RT搭載タブレットでも“紀伊國屋書店ウェブストア”の電子書籍が楽しめる

「紀伊國屋書店 Kinoppy」v1.5.0.25804

 (株)紀伊國屋書店は31日、“紀伊國屋書店ウェブストア”で購入した電子書籍を管理・閲覧できるWindows ストアアプリ「紀伊國屋書店 Kinoppy」を公開した。x86/x64/ARM環境に対応するWindows ストアアプリで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。現在、“Windows ストア”から無償でダウンロードできる。

 「Kinoppy」は、“紀伊國屋書店ウェブストア”で購入した電子書籍のためのリーダーアプリ。Mac OS X、iPhone、iPad、Android、ソニー製の電子書籍端末“Reader”などをサポートするマルチデバイス対応が特長で、Windows向けにもデスクトップアプリがすでに提供されている。しかし、デスクトップアプリ版はタッチ操作がメインとなるタブレットPCでの利用にあまり適しておらず、また、デスクトップ環境のないWindows RTでは利用できなかった。今回のストアアプリ版のリリースにより、それらの弱点が解消されている。

アプリは“本棚”とビューワーで構成。“ストア”は内蔵されていない

 Windows ストアアプリ版「Kinoppy」は、購入した電子書籍を管理する“本棚”と電子書籍を閲覧するビューワーから成る。電子書籍が購入できる“ストア”は内蔵されておらず、[ストア]ボタンを押して“紀伊國屋書店ウェブストア”をブラウザーを開き、そこで購入する仕組みになっている(決済も“Windows ストア”ではなく“紀伊國屋書店ウェブストア”で行う)。“本棚”画面で[同期]ボタンを押せば、新たに購入した電子書籍が“本棚”にも反映されるはずだ。

 “本棚”では、購入した電子書籍を自由にレイアウトすることが可能。セマンティックズームを行うと棚がタイルとして一覧表示され、ドラッグ&ドロップで並び替えたり、新しい棚を追加できるようになる。ストアアプリ版「Kinoppy」では、複数の本を選択して移動させることも可能。カスタマイズした“本棚”のレイアウトは、プラットフォームを問わず、複数の「Kinoppy」間で自動的に同期される。

購入した電子書籍を管理する“本棚”
セマンティックズームで棚をタイル表示に。並び替えや新規追加が可能

 一方、ビューワー画面はオーソドックスな作りになっている。テキストコンテンツの場合はフォントの大きさや余白・行間などのカスタマイズに対応しており、好みの場所にマークやコメントをつけたり、検索を行ったりすることもできる。また、「Kinoppy」ではすっかりお馴染みになった“トレースズーム”もサポート。この機能をサポートするマンガならば、タップするだけで一コマずつ拡大表示しながらどんどん読み進めていくことができる。

テキストコンテンツはフォントの大きさや余白・行間などのカスタマイズに対応
タップするだけでマンガを一コマずつ拡大表示しながらどんどん読み進めていくことができる“トレースズーム”

ソフトウェア情報

「紀伊國屋書店 Kinoppy」
【著作権者】
(株)紀伊國屋書店
【対応OS】
Windows 8.1(x86, x64, ARM)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.5.0.25804(14/01/31)

(柳 英俊)