レビュー
Windows 10の仮想デスクトップ機能を強化する「Windows 10 Virtual Desktop Enhancer」
それぞれに名前と壁紙を割り当て切り替え時に表示。ホットキーでのウィンドウ移動も
2017年1月23日 12:29
「Windows 10 Virtual Desktop Enhancer」は、Windows 10の仮想デスクトップ機能を強化するツール。Windows 10に対応するフリーソフトで、“GitHub”のプロジェクトページからダウンロードできる。
複数のデスクトップを作成して切り替えられるWindows 10の新機能“仮想デスクトップ”は、デスクトップを目的や用途ごとに切り替えてウィンドウを管理し、作業を効率的に進めるのに役立つ。しかし、現在どの仮想デスクトップで作業しているのかがわからなくなったり、特定の仮想デスクトップへすばやくアクセスする手段に乏しかったり、ウィンドウをホットキーで他の仮想デスクトップへ移動させられないなど、まだまだ洗練されていないところも少なくない。
そこで、これらの不満を解消するために開発されたのが今回紹介する「Windows 10 Virtual Desktop Enhancer」だ。ベータ版なので動作が不安定なところも見受けられるが、Windows 10の仮想デスクトップ機能に不満を感じるユーザーは試してみるとよいだろう。
本ソフトは「Auto Hotkey」で作成された実行ファイルおよびヘルパーライブラリから構成されており、仮想デスクトップに名前を付けて、切り替え時にツールチップで表示したり、仮想デスクトップごとに異なる壁紙を設定(正確に言うと、指定した仮想デスクトップへ切り替わる際にシステムの壁紙を変更)することが可能。また、現在何番目の仮想デスクトップが表示されているかを、タスクトレイアイコンで表示する機能も備える。これらの機能は、“現在どの仮想デスクトップで作業しているのか”を把握するのに役立つだろう。
さらに、キーボードショートカットを利用し、特定の仮想デスクトップへ移動したり、アクティブなウィンドウを隣の仮想デスクトップへ移動させることも可能。ウィンドウを隣の仮想デスクトップへ移動させて、その仮想デスクトップへ移動するコマンドも用意されているので、なにもないスッキリとしたデスクトップで作業をはじめたいといったニーズにも応えてくれる。
また、カスタマイズが柔軟に行えるのも本ソフトの魅力。設定のためのユーザーインターフェイスが用意されておらず、INIファイルを編集する古いスタイルなのは玉に瑕だが、ツールチップのスタイルやホットキーのキーコンビネーション、特定の仮想デスクトップへ切り替わった際に利用する壁紙などを指定することができる。
なお、本ソフトの動作には「Visual Studio 2015 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ」が必要。また、v0.7.0以降を利用するにはWindows 10を“Anniversary Update(バージョン 1607)”へアップデートする必要があるので注意したい。
ソフトウェア情報
- 「Windows 10 Virtual Desktop Enhancer」
- 【著作権者】
- Sergio Dias 氏
- 【対応OS】
- Windows 10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- Beta 0.9.0(16/12/12)
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