レビュー
電話サポートも心強い。無償の統合セキュリティ「KINGSOFT Internet Security 2017」
ウイルススキャン、メンテナンス、パスワード管理、ドキュメント保護などを1つに
2017年9月11日 06:00
「KINGSOFT Internet Security 2017」は、無償で利用できる統合セキュリティソフト。64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10に対応しており、開発元のWebサイトからダウンロードできる。
ウイルススキャン、システムメンテナンス、パスワード管理、ドキュメント保護などの機能を1つにまとめた統合セキュリティソフト。シンプルなデザインで動作が軽快という点もさることながら、これだけの機能が無償で利用できるというのが最大のポイントと言えるだろう。
とはいえ、なんの代償もなしに無償利用できるというわけではない。初期設定ではWebブラウザーのホーム画面が同社のポータルサイト“StartHome”へ設定され、これを利用する代わりに「KINGSOFT Internet Security 2017」が無償で利用できる仕組みとなっている。Webブラウザーの設定を変更して“StartHome”を外すこともできるが、その場合はデスクトップ右下にポップアップ広告が不定期に表示される。どちらも嫌な場合は、有償ライセンスを購入することになる(年額税込み1,000円、買い切り税込み2,000円)。
つまり、ポータルサイトの利用(無償)、ポップアップ広告(無償)、有償ライセンスの購入という3つのパターンをユーザー側で選択できるというわけだ。単に“無償”というのではなく、その理由が明らかで、かつユーザー側で好みの方法を選べるというのはユニークだ。
また、無償で利用できるにもかかわらず、電話やメールでのサポートが受けられるのも特徴と言える。無償のアンチウイルス製品は基本的に“自己責任”で、サポートも受けられないのが相場だ。しかし、「KINGSOFT Internet Security 2017」ならば導入から利用まで、専門のスタッフによるサポートを受けることが可能。PCに不慣れなユーザーにとってはありがたい仕組みと言えるのではないだろうか。
画面のデザインはシンプルで、最初に表示される[ホーム]画面の真ん中にある[セキュリティチェック]ボタンを押すだけで、ウイルススキャンからシステムメンテナンスまでをほぼ全自動で行えるようになっている。
ウイルススキャンと不要ファイルの除去、チューンナップ(PC加速)を個別に行いたい場合は、画面下のアイコンをそれぞれクリックする。いずれもスキャンが完了したら処理を実行という流れになっており、ユーザー側で特別な設定を行う必要はほとんどない。元の[ホーム]画面へ移る方法だけが若干わかりづらいが、タイトルバー右端の[戻る]ボタンを押せば[ホーム]画面へ戻れる仕組みになっている
また、デスクトップアクセサリー“加速ボール”を利用すれば、わざわざ「KINGSOFT Internet Security 2017」のホーム画面を開かなくても、ワンクリックでPCのメンテナンスを行うことが可能。画面の%表記はメモリ使用率を、右隣のアップ・ダウンの数字はデータ通信量を示しており、簡易なパフォーマンスモニターとしても役立つ。ウイルススキャンや不要ファイルの除去を行いたい場合は、“加速ボール”の上で一定時間マウスカーソルを静止させてみよう。ポップアップが現れ、ウイルススキャン、不要ファイルの除去、チューンナップ(PC加速)の3つを選択できるようになるはずだ。
そのほかにも、[ホーム]画面の[ツール]ボタンを押すと、「KINGSOFT Internet Security 2017」に内蔵されているそれぞれのツールへアクセスすることが可能。パスワード管理やドキュメント保護といった機能は、ここから有効化することができる。また、スキン機能が搭載されており、好みの見栄えにカスタマイズできるのも他の製品にはあまりないユニークな点と言えるだろう。
ソフトウェア情報
- 「KINGSOFT Internet Security 2017」
- 【著作権者】
- キングソフト(株)、珠海市君天電子科技有限公司
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(広告つき)など
- 【バージョン】
- 11.1.6.102500.1610.769.394