レビュー
Windows 10でH.265/HEVC動画を再生できるようにするパッケージ「HEVC Video Extension」
「Windows 10 Fall Creators Update」へのアップデートが必要
2017年12月6日 06:00
“H.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)”は“H.264/MPEG-4 AVC”の後継となる動画圧縮形式の1つで、“MPEG-2”と比較して約4倍、“H.264/AVC”と比べても約2倍の圧縮性能を誇る。4K/UHDといった動画の高画質化やモバイル端末向けのストリーミング配信が本格化するなか、存在感を増しつつあるフォーマットだ。
Windows環境の場合、「VLC media player」などのマルチメディアプレイヤーを導入すればHEVC動画を再生できる。しかし、Windows 10標準の「映画 & TV」アプリなどでHEVC動画を再生しようとすると、音声は流れるのに映像は黒いままということがある。
「HEVC Video Extension」は、この問題を解決するためにMicrosoftが無償提供しているメディア拡張パッケージだ。“Microsoft ストア”からインストールするだけでOSによるHEVCサポートが有効となり、「映画 & TV」アプリをはじめとするさまざまなアプリケーションでHEVC動画を再生できるようになる。
ただし、「HEVC Video Extension」を動作させるにはIntelの第7世代Coreプロセッサーなど、互換性のあるハードウェアが必要となる。ハードウェアが対応していない場合は、このメディア拡張パッケージをインストールしてもHEVC動画を再生することはできない。また、「Windows 10 Fall Creators Update」へアップデートしないとインストールできないので注意したい。
ソフトウェア情報
- 「HEVC Video Extension」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.3202.0