レビュー

キーボードのどのキーが最後にいつ押されたのかを調べられる「KeyboardStateView」

仮想キーコードやスキャンコードの調査にも利用可能

「KeyboardStateView」v1.00

 「KeyboardStateView」は、キーボードの状態を一覧表示できるソフト。寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。作者のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 キーボードで押し下げられているキーを表示するシンプルなツール。キーの名前、概要、仮想キーコード、スキャンコード(十進表示と十六進表示)、キーが押し下げられているかどうか、キーが最後に押された日時などをリストビューで一覧することができる。行をダブルクリックすれば、それらの情報をプロパティ画面にまとめて表示することも可能。[CapsLock]や[ScrollLock]などのトグル(ON/OFF)可能なキーであれば、キーがONになっているかどうかを調べることもできる。

プロパティ画面

 リストビューで背景が薄い緑色でハイライトされているキーは、現在押し下げ状態であることを示しているようだ。押し下げが解除される(キーから指を離す)と、数秒の後、キーはリストビューに表示されなくなる。

 つまり、リストビューには最近数秒間の間に押されたキーのみが表示される仕組みだが、[Options]-[Show Only Keys Pressed In Last seconds]オプションを無効化すればすべてのキーを表示したままにすることも可能。どのキーが押されているかではなく、仮想キーコードとスキャンコードの対応を調べたい場合や、最後にキーが押された日時を調べたい場合は、このオプションを無効化した方が使いやすい。そのほかにも、キーの状態が更新されるたびにリストビューを並び替え(ソート)するかどうかを指定するオプションが用意されている。

[Options]-[Show Only Keys Pressed In Last seconds]オプションを無効化した様子

 本ソフトはインストール不要のポータブルアプリとなっており、ダウンロードした書庫ファイルを解凍して実行するだけで利用できる。USBメモリなどに入れておけば、役に立つこともあるだろう。また、他の“NirSoft”ツールと同様、クリップボードへのデータコピーやレポートファイルの出力が行えるのも便利だ。

ソフトウェア情報

「KeyboardStateView」
【著作権者】
Nir Sofer 氏
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.00(10/04/01)