レビュー
「Visual Studio Code」で“Markdown”テーブルを扱う際は必携「Text Tables」
[Tab]キーや[Enter]キーでナビゲーション、自動整形やちょっとした編集支援も
2018年11月22日 14:15
「Text Tables」は、プレーンテキストにおけるテーブル(表)データの編集をサポートする「Visual Studio Code」拡張機能。編集部にてWindows 10上の「Visual Studio Code」v1.29.1で動作を確認した。“Visual Studio Marketplace”から無償でダウンロードできる。
“Markdown”や「Emacs」の“Org-mode”では、以下のような記法でテーブルを表現することができる(“Markdown”記法ではヘッダーも必要)。
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等幅フォントで半角スペースを使ってセルの幅と罫線(バーティカルバー)を揃えてやれば、HTMLファイルに変換しなくても、そのままで十分に読みやすい。
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しかし、データを入力するたびに見栄えを整えるのは意外に面倒くさい。また、テキストエディターによるカーソル移動・入力のサポートも、「Excel」のような表計算専門のソフトに比べると貧弱で、ストレスを感じることが多い。
こうした不満を一気に解消してくれるのが、今回紹介する「Text Tables」だ。この拡張機能をインストールし、“Table Mode”をONにすると、[Tab]キーで右隣のセルへ移動、[Enter]キーで下の行へ移動できるようになる。[Shift]+[Tab]キーで左隣のセルへ移ったり、[Alt]キーと矢印キーの組み合わせで行・列を移動できるのも便利だ。
さらに、簡単な編集支援機能も備えている。たとえば、セルを移動すると自動でテーブルを整形して、セルの幅と罫線を合わせてくれる。さすがに日本語交じりのテーブルまできれいに整形することはできないが、等幅フォントと英数字の組み合わせであれば問題はない。
また、[Enter]キーで下の行に移動する際、最終行であれば新しい行を自動で挿入することも可能。コマンドパレット([Ctrl]+[P]キー)でテーブルの新規作成コマンドを利用すれば、“5x3”などと列・行の数を指定して新たな表を生成・挿入することもできる。
なお、本拡張機能は“.md”や“.org”といった拡張子を持つファイルを開くと自動で有効化される。[Ctrl]+[Q]キーを2回押せば“Table Mode”がONになり、拡張機能のサポートを得ることができる。それ以外のファイルの場合は、コマンドパレットで一度「Text Tables」を有効化するコマンドを実行し、そのあとで“Table Mode”をONにする必要があるので注意したい。“Table Mode”のON/OFFはステータスバーで確認が可能だ。
ソフトウェア情報
- 「Text Tables」
- 【著作権者】
- RomanPeshkov 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.1.5(18/05/03)