レビュー
Excelの面倒な操作をラクにする機能を40種類以上まとめた無料アドイン「SuperXLe」
目次作成、CSVの読み込み、ファイルのマージなど、汎用的な機能を豊富に用意
2018年12月3日 06:00
「SuperXLe for InTouch」は、Excelを使った業務に使える汎用的な機能が40種類以上まとめられたアドインだ。作者のWebサイトから無料でダウンロード可能。Excel 2010/2013/2016に対応しており、編集部でWindows 10上のExcel 2016で動作を確認した。サンプルデータが豊富に用意されているため、普段の業務に役立つかどうか試しに使ってみてもいいだろう。
作者のWebサイトにも掲載されているが、本アドインの導入にはExcelの設定変更が必要だ。ダウンロードした「SuperXLe for InTouch」のインストーラーを実行する前に、Excelの設定を変更しておこう。[Excelのオプション]の[セキュリティセンター]から、[セキュリティセンターの設定]ボタンをクリック。表示された画面の[マクロの設定]項目にある“VBAプロジェクト オブジェクト モデルへのアクセスを信頼する”にチェックを付けておく。また、インストール完了後に表示される[SuperXLe_for_InTouch.xlamのプロパティ]のセキュリティも許可しておこう。
本稿では、一般的によく使う機能をいくつか紹介したい。
やはりシートの比較は便利
シート比較は本アドインの代表的な機能の1つだ。類似する内容のシート含むブックを開いて[シート比較]ボタンをクリック。比較元と比較先のシートを指定して実行すればいい。標準では異なる箇所に「N」と表示される。ここではサンプルデータを利用したが、予算表や売上実績表などの比較に使える。
シート名やファイル名を一覧で取得することもできる
例えば資料作成時など、ブック内に含まれるシートの一覧や、特定のフォルダーに含まれるファイルの一覧が欲しいことがある。本アドインがあれば手入力する必要はなく、瞬時に取得できる。[一覧/コピー/リネーム/削除]ボタンをクリックして表示される画面で一覧を取得したい対象を指定する。
CSVの読み込みやファイルのマージ機能なども
ほかにも、複数CSVの読込、ファイルのマージ、ハイパーリンク付きの目次作成など、日常業務で使える機能が豊富に用意されているので、ぜひ試してみて欲しい。作者のWebサイトには、“Excel=表計算ソフトとの固定概念をExcelアドインの普及によって変えていき、ホワイトカラーの生産性向上に一役買うのが作者の夢です。”とあり、バグ対応やアップデートの頻度も多い。将来的には100以上のコマンドを追加予定とのことだ。
なお、作者サイトでは「SuperXLe for InTouch」からSCADA(スキャダ)機能を割愛したアドイン「SuperXLe Basic」も配布されている。SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)とは、電気、ガス、石油などの生産現場における設備の監視制御システムのことであり、本アドインのSCADA機能には、監視制御システムで使われる汎用的な処理操作がまとめられている。
ソフトウェア情報
- 「SuperXLe for InTouch」
- 【著作権者】
- 船木 博 氏
- 【対応OS】
- 編集部にてWindows 7/10で動作確認
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.88(18/11/05)