レビュー
ファイル・フォルダーを手軽にウイルススキャンの対象から除外「Defender Injector」
システムのパフォーマンスアップに。頻繁な誤検知への対策にも役立つ
2019年2月26日 06:30
「Defender Injector」は、OSによるウイルススキャンの除外設定を手軽に行えるようにするユーティリティ。Windows 8/8.1/10に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、“sordum.org”からダウンロードできる。
最近のWindowsには「Security Essentials」や「Windows Defender」といったウイルス対策ツールが標準で備わっており、わざわざサードパーティー製のセキュリティソフトを導入しなくても、基本的なセキュリティ対策が行えるようになっている。しかし、その使い勝手に不満を抱えるユーザーは少なくないだろう。
たとえば、ウイルススキャンはシステムに負荷がかかる。そのため、安全であるという保証があったり、スキャンが不要であるとユーザーが判断したファイルやフォルダーは、スキャンの対象から除外しておくことでシステム全体のパフォーマンスを改善することが可能だ。しかし、このファイル・フォルダーの除外設定へたどり着くのは一苦労。最近のWindows 10の場合、[スタート]画面や「設定」アプリから「Windows Defender セキュリティ センター」に起動し、[ウイルスと脅威の防止]セクションの下の方にある詳細オプションへアクセスする必要がある。もっと手軽に除外設定をカスタマイズする方法はないだろうか。
そんな時に役立つのが、今回紹介する「Defender Injector」だ。本ソフトを利用すると、「Security Essentials」や「Windows Defender」によるスキャンの除外対象となるファイルやフォルダーをリストスタイル管理することが可能。選択ダイアログやドラッグ&ドロップでパスを登録したり、[Delete]キー一発でパスを削除することができる。OS標準のユーザーインターフェイスを利用するよりもずっと簡単だ。
さらに[Options]-[Add to File and Folder Context Menu]オプションを有効化すれば、エクスプローラーの右クリックメニューから簡単にファイル・フォルダーを除外指定・解除することが可能。右クリックメニューが煩雑になるのを避けたい場合は、[Options]-[Use Shift Key to Display]オプションをONにしておこう。[Shift]キーを押しながら右クリックメニューを開かないと、除外メニューが現れなくなる。
そのほかにも、コマンドラインで除外指定を行う機能も搭載。バッチファイルなどで設定を自動化したい場合に役立つ。システムのパフォーマンス向上だけでなく、自分で開発したアプリがよく検疫送りになって困るというユーザーにもおすすめしたい。
ソフトウェア情報
- 「Defender Injector」
- 【著作権者】
- sordum.org
- 【対応OS】
- Windows 8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.1(19/01/14)