レビュー
WindowsのWi-Fiパネルから要らないSSIDを消してスッキリ「Wi-Fi Filter Tool」
GUIで初心者でも簡単、間違って他のネットワークにつなぐ心配なし
2023年10月19日 11:00
Windowsデバイスでインターネットへ無線接続するとき、大量の「利用可能なネットワーク」に埋もれて目的のWi-Fiアクセスポイントが見つけにくいと感じたことはないだろうか。公衆無線LANが飛び交う外出先もさることながら、会社の部署ごとに割り当てられたSSIDが似通っていて間違いやすかったり、集合住宅で隣の部屋のアクセスポイントが自分の部屋のものより上にきて苛立たしく思うこともあるかもしれない。
Windowsではこういうときのために、必要なネットワークのみが検出されるようにしたり、逆に特定のネットワークを検出対象から除外するツールが付属している(要管理者権限)。
# ポジティブ(許可)リスト
netsh wlan add filter permission=allow ssid="WIFI NAME" networktype=infrastructure
# ネガティブ(除外)リスト
netsh wlan add filter permission=block ssid="WIFI NAME" networktype=infrastructure
しかし、コマンドラインツールに慣れていないユーザーにとっては少しハードルが高いかもしれない。そこでお勧めしたいのが、これをGUIで設定できるようにした「Wi-Fi Filter Tool」だ。
本ソフトはWindows XP以降に対応するフリーソフトで、現在「sordum.org」から無償でダウンロード可能。少し見つけづらいが、「Related Posts」(関連記事)欄の上にあるボタンがダウンロードページへの入り口となっている。
使い方は簡単で、まず画面上部のテキストボックスに目的のWi-Fiアクセスポイントを入力して[+]ボタンをクリックする。テキストボックスをクリックすると現在利用できるアクセスポイントのドロップダウンリストが表示されるので、その中から選ぶだけで入力できる。これが動作しない場合は、手動でも入力が可能。
リストボックスにアクセスポイントが追加されたら、チェックボックスやマウスのダブルクリックで表示の許可(Allow)と拒否(Block)を切り替えればよい。不要になったアクセスポイントは選択して[-]ボタンを押すと削除できる。
許可(Allow)したアクセスポイント以外をすべて非表示にしたい場合は、画面下にある[Enable WhiteList]というチェックボックスをONにする。ポジティブリストに切り替わり、目的のアクセスポイントのみのスッキリとしたWi-Fiパネルを実現できる。納得のいく設定ができあがったら、[File]メニューから保存しておくとよいだろう。
そのほかにも、メインメニューにはWi-Fiサービスを再起動するコマンドなどを用意。インストール不要のポータブルアプリになっているので、USBメモリに入れたり、クラウドストレージにいれて使っても便利だろう。
ソフトウェア情報
- 「Wi-Fi Filter Tool」
- 【著作権者】
- Sordum.org
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/8.1/10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.0(23/10/13)