レビュー
Windows 10の「設定」アプリから不要な項目を消す「Win10 Settings Blocker」
「コントロール パネル」で無効化されているオプションを復活させることも
2019年9月3日 09:30
「Win10 Settings Blocker」は、Windows 10の「設定」アプリから不要な項目を消すことができるツール。寄付歓迎のフリーソフトで、開発元のWebサイトからダウンロードできる。
「Windows 10バージョン1703」以降のWindows 10では、グループポリシーを編集することにより、特定の設定項目を非表示にすることが可能。この機能はもともと企業が社内PCを管理するためのものだが、たとえば“家族のPCをセッティングしてあげたが、勝手に設定を変更されて困っている”といった場合や、“文化祭の展示でPCを使いたいが、閲覧者に悪戯されたり、簡単に設定を見られてしまうのは不都合だ”といったケースでは、エンドユーザーにとってもありがたいのではないだろうか。
しかし、“Home”エディションではグループポリシーが利用できない。レジストリを編集して設定項目をロックダウン(アクセスを制限)することもできるが、手順が煩雑になったり、作業ミスが発生する恐れがある。
そこで開発されたのが、「Win10 Settings Blocker」だ。本ソフトを利用すると、指定した設定項目を簡単にロックダウンすることが可能。ロックダウンの設定をエクスポートして、他のPCにインポートすることもできるので、複数のPCで共通のロックダウンを行うこともできる。
利用するにはまず、[+]ボタンを押して設定項目をリストに追加する。設定項目を選ぶドロップダウンメニューは日本語化されていないが、「設定」アプリと突き合わせながら目的のものを探してみよう。
リストの右クリックメニューには、選択した設定項目へアクセスするためのパス(起動コマンド、ms-settings:***)をコピーしたり、Googleで検索するコマンドが用意されている。このパスを取得すれば、目的の設定項目を探す手掛かりとなるので活用したい。たとえば[ファイル名を指定して実行]ダイアログ([Windows]+[R]キー)に入力してエンターキーを押せば、その設定項目へアクセスできる。
設定項目のリスト追加が完了したら、画面左上のプルダウンメニューから目的の操作を選択する。
- 0. ブロックをすべて解除:今までに実施したロックダウンをすべて解除するときに選択
- 1. チェックしたメニュー項目を隠す:特定の項目だけをロックダウンしたい場合に利用
- 2. チェックした項目以外をすべて隠す:特定の項目だけを利用できるようにしたい場合に利用
- 3. 「設定」へのアクセスをブロック:「設定」アプリが起動しなくなる
たとえば、[システム]-[ディスプレイ]セクションを非表示にしたいなら、“display”をリストに追加・選択した状態で“1”を選ぶ。プルダウンメニュー右隣のチェックアイコンのボタンをクリックすれば、「設定」アプリがシャットダウンされ、ロックダウンの設定が適用される。元の状態に戻したい場合は、“0”を選んでチェックボタンを押せばよい。
そのほかにも、本ソフトは「コントロール パネル」のオプションをカスタマイズすることが可能。画面右上の設定ボタンを押してメニューにアクセスし、“Settings Pages Options”を“Control Panels Options”切り替えると、メイン画面が「コントロール パネル」の編集モードに切り替わる。あとは先ほどと同じ要領で、設定項目を登録してアクションを選択し、チェックボタンを押せば「コントロール パネル」をカスタマイズできる。本ソフトは基本的にWindows 10向けのアプリだが、「コントロール パネル」の編集機能はWindows XP以降で利用可能だ。
ソフトウェア情報
- 「Win10 Settings Blocker」
- 【著作権者】
- www.sordum.org
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.1(18/11/10)