レビュー

ファイルの削除を妨げているアプリを特定、ロックを解除できるアプリ「LockHunter」

最新のv3.3はモダンなデザインに。複数ファイルの選択やD&Dにも対応して使い勝手が向上

「LockHunter」v3.3.4

 「LockHunter」は、アプリケーションやシステムにロックされているファイルをアンロックできるソフト。64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10およびServer 2003に対応するフリーソフトで、公式サイト“lockhunter.com”からダウンロードできる。

 ファイルやフォルダーを削除しようとすると、“~ によってファイルは開かれているため、操作を完了できません”というダイアログが現れ、作業が中断されてしまったことはないだろうか。これは当該ファイルを扱っているアプリがファイルを“ロック”し、他のアプリがファイルを変更できないようにしているためだ。“ロック”を解除(アンロック)するには編集中のアプリを終了すれば、問題は解決される。

“~ によってファイルは開かれているため、操作を完了できません”というダイアログが現れ、ファイルの削除が中断される

 しかし、身に覚えのないアプリがファイルをロックしていて、正体を突き止めるのが難しいこともある。また、アプリではなくシステムプロセスがファイルをロックしているケースもあり、その場合は一旦OSを再起動してファイルを削除しなければならないこともある。

 「LockHunter」は、そうした手間を肩代わりしてくれるアプリ。ファイルをロックしているプロセスを特定して、それを停止したり、アンロックしてファイルを削除してくれる。以前にも紹介したが、最新のv3.3ではユーザーインターフェイスが刷新され、シンプルでモダンなデザインになった。また、複数ファイルの選択やドラッグ&ドロップなどもサポートされており、使い勝手が大きく向上している。

 ロックされたファイルを削除したい場合、そのファイルの右クリックメニューにある[What's locking this file?]コマンドを実行すればよい。「LockHunter」が起動して(管理者権限が必要)、そのファイルをロックしているプロセスを調査し、リストアップしてくれる。ツールバーの[Unlock it!]ボタンを押せば、プロセスを終了してファイルのロックを解除することが可能。[Delete it!]ボタンを押せば、ファイルの削除まで行ってくれる。そのほかにも、次回のOS再起動時に削除するようスケジューリングしたり、アンロックしてリネーム・コピーするコマンドなどが利用できる。

ファイルの右クリックメニューにある[What's locking this file?]コマンドを実行する
そのファイルをロックしているプロセスがリストアップされるので、プロセスの終了や削除を行う

 なお、v3.3ではOS再起動時に削除するよう指定したファイルを一覧し、あとから指定を解除することも可能。OS再起動後に削除するファイルがある場合は、画面右下に削除ファイルの管理ダイアログを開くためのリンクが追加される。

OS再起動時に削除するよう指定したファイルを一覧し、あとから指定を解除することも可能

 一方、ファイルやフォルダーのパスを指定して、それをロックしているプロセスがないか調べるたい場合は、「LockHunter」を起動して、アドレスバーにパスを入力すればよい。当該ファイルや指定したフォルダー内のコンテンツをロックしているプロセスがスキャンされ、リストビューに一覧表示される。

ファイルやフォルダーのパスを指定して、それをロックしているプロセスをリストビューに一覧表示

ソフトウェア情報

「LockHunter」
【著作権者】
Crystal Rich Ltd.
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10およびServer 2003
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.3.4(19/11/29)