レビュー
スタイリッシュな見開き・圧縮ファイル対応画像ビューワー「NeeView」
過不足ない機能を搭載、パネルUIを採用した“新定番”アプリ
2020年8月7日 06:45
「NeeView」は、見開き表示など多くの機能を持つ画像ビューワー。64bit版を含むWindows 7/8.1/10に対応するフリーソフトで、“Bitbucket”のプロジェクトページや“Microsoft Store”からダウンロードできる。
フォルダー内や圧縮ファイル内の画像を連続表示できる見開き対応の画像ビューワーはかつて定番ジャンルとして一世を風靡したが、残念ながら更新が止まってしまったアプリも多い。そんな中、2016年に初公開され2020年現在も精力的に更新が続けられており“新定番”となりそうなアプリが「NeeView」だ。
主要な画像フォーマットに対応しており、PDFや動画の閲覧も可能。ZIP/RAR/7Z形式などで圧縮された画像を解凍せずに直接閲覧することもできる。機能面ではフルスクリーン、スライドショー、ルーペ、マウスジェスチャー、キーカスタマイズ、Susieプラグイン対応など、この手のビューワーに求められる機能は一通り揃っている。
その上で本アプリならではの特徴としては、パネル表示を採用した機能的かつすっきりとしたUIが挙げられるだろう。本アプリではフォルダーや圧縮ファイルを“本(ブック)”、各画像ファイルを“ページ”に見立てる形でUIをまとめており、フォルダー移動などができる“本棚”、ページの一覧、お気に入りのブックやページを記録できるブックマークやページマークの一覧といったパネルを画面の左右に表示できる。
ページの一覧はファイル名のみの表示やサムネイル表示などのほか、バナー風に切り抜いた横長画像を表示する“バナー表示”も可能。ぱっと見でどんな画像かある程度把握可能でありつつ表示領域を抑えることができ、見た目にもお洒落な表示方法だ。
また、画面下部にはページ送りができるスライダーが表示されているが、これと連動するようにサムネイルを表示する“フィルムストリップ”も表示可能。なお、ここまで紹介したUIおよびメインメニューは、自動的に隠してマウスカーソルを画面端に移動すると表示するように設定し、画像の表示領域を最大限広げることもできる。
こうしたパネルなどが黒基調のスタイリッシュなデザインで統一されているのもポイントだが、テーマを変更して白基調にすることも可能。逆に、標準では白基調のメニューバーを黒基調にすることもできる。加えて画像の表示領域の背景は黒・白・チェック模様、画像に合わせた色、指定した色や画像から選択可能と、表示スタイルを自分好みに調整できるのも魅力だ。
また本アプリは設定項目も充実しており、動作や表示方法、操作方法を細かくカスタマイズ可能。さらにはスクリプトまで実装されており、複数コマンドの連続実行や設定の一括変更といったオリジナルの動作を、任意の操作に割り当てられる。手に馴染むビューワーとして幅広くオススメできるアプリだ。
ソフトウェア情報
- 「NeeView」
- 【著作権者】
- Ito Mitsuhiro 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 37.1(20/06/08)