レビュー

PC・iPhone間でファイルを手軽に相互転送できるアプリ「CopyTrans Filey」

ケーブルが必要なのは初回設定のみ、次回からはWi-Fiで転送可能。バックアップや不要ファイルの整理にも

「CopyTrans Filey」v0.801

 「CopyTrans Filey」は、PC・iPhone間でファイルを転送できるアプリ。執筆時現在、ベータ版として個人利用に限り無償で利用可能。Windows 7/8/10に対応しており、公式サイトからダウンロードできる。

 ドラッグ&ドロップで手軽にPCからiPhoneへファイルを転送できるツール(iPadにも対応)。ケーブルをつないで初期設定を済ませてしまえば、Wi-Fiでもファイルをやり取りできるのが特徴だ。お気に入りの画像や動画をiPhoneへ転送したり、iPhoneに保存されているファイルをPCへコピーするのに便利で、不要なソフトを消してiPhoneの空き領域を増やすといった使い方もできる。

 「CopyTrans Filey」はインストール不要で利用できるようになっており、書庫ファイルをダウンロードして展開し、実行ファイルをダブルクリックすればすぐに使い始めることができる。USBメモリなどに入れて持ち運べば役に立つこともあるかもしれない。

 初回設定は、PCとiPhoneをケーブルでつないだ状態で行う。iPhone側に“このコンピュータを信頼しますか?”というダイアログが現れるので、[信頼]をタップしよう。“Wi-Fiで接続”という画面が現れれば、iPhoneの紐づけは完了だ。あとでケーブルレスによるファイル転送を行いたい場合はチェックボックスをONにして、[開始]ボタンを押せばメイン画面が現れる。

最初の“デバイスを接続”画面
iPhoneをケーブルでつなぐと、“このコンピュータを信頼”画面になる
iPhone側に“このコンピュータを信頼しますか?”というダイアログが現れるので、[信頼]をタップ
“Wi-Fiで接続”という画面が現れれば、iPhoneの紐づけは完了

 メイン画面は、上部がファイルのドロップエリア、下部が“クイックアクセス”、“ファイルがあるアプリ”セクションとなっている。

メイン画面は、上部がファイルのドロップエリア、下部が“クイックアクセス”、“ファイルがあるアプリ”セクションとなっている

 PCからiPhoneへファイルを転送したい場合は、ドロップエリアの[アプリを選択]プルダウンで転送先のiPhoneアプリを選択し、「エクスプローラー」などからファイルをドラッグ&ドロップすればよい。“ファイルがあるアプリ”セクションでアプリを選択し、アプリ画面へ移動してからドロップエリアへファイルをドラッグ&ドロップすることもできる。

 逆にiPhoneからPCへファイルを転送するには、“クイックアクセス”セクションにあるファイルリストで保存アイコンを押せばよい。ここにファイルがない場合は、“ファイルがあるアプリ”セクションからアプリ画面を開くか、“全てのファイル”画面へ移動すればよい。ファイルの削除も同じファイルリストから行える。ファイルサイズや日付で並び変えたり、複数のファイルを選択してまとめて処理することもできるので活用したい。

すべてのファイル画面
すべてのアプリ画面
アプリ画面。本アプリは対応するサードパーティ製アプリにしかファイルを転送できない

 ちなみに、Wi-Fiで接続する場合は、最初の“デバイスを接続”画面のまましばらく待てばよいようだ。Wi-Fiで接続されていることは、メイン画面右上のアイコンで確認できる。

Wi-Fiで接続
接続済みデバイスのリスト

 本アプリはiOSにプリインストールされたアプリには対応していないようで、でファイルをやり取りできるのは対応するサードパーティ製アプリに限られるのが欠点だ。しかし、シンプルなUIやWi-Fi接続で手軽にファイルをやり取りできるのは魅力。メディア再生は「VLC」、オフィス文書の編集は「Microsoft Office」、PDFの閲覧には「Acrobat Reader」といったように、Apple製ではないアプリを主力として使っているならば「CopyTrans Filey」がジャストフィットするのではないだろうか。

ソフトウェア情報

「CopyTrans Filey」
【著作権者】
Ursa Minor Ltd.
【対応OS】
64bit版のWindows 7/8/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.801(20/12/23)