レビュー

「Blender」のベンチマークツールで自分のPCの処理能力を計測してみよう

「Blender Open Data」でみんながどんな環境で「Blender」を利用しているのかも知ることも

「Blender」のベンチマークツール

 オープンソースで開発されている2D/3Dコンテンツ制作ツール「Blender」には、ベンチマークテストを行ってそのデータを共有するプラットフォーム「Blender Open Data」(opendata.blender.org)が用意されている。本来は開発をサポートするためのものだが、自身のシステムパフォーマンスを確認したり、他のユーザーと比べるのにも役立つ。

 ベンチマークツールは「opendata.blender.org」で公開されており、Windows、Mac、Linuxで利用できる。執筆時現在のバージョンはv2.0.4で、GUI版のほかにもCUI版も選べる。定期的にベンチマークを実行したい場合など、処理を自動化したい場合はCUI版が適しているが、今回はGUI版を利用した。

ベンチマークツールは「opendata.blender.org」で公開されており、Windows、Mac、Linuxで利用できる
「Blender」でパフォーマンスがでるハードウェア
みんながどのプラットフォーム・ハードウェアで「Blender」を利用しているのかがわかって面白い

 ベンチマークツールはウィザード形式になっており、案内に従って進めていくだけでよい。画面は日本語化されていないが、「Blender」のバージョンと実行したいベンチマークテスト、レンダリングデバイスを選択するだけなので、それほど難しくはないだろう。

書庫ファイルをダウンロード・展開し、「benchmark-launcher.exe」を実行
GUI版のベンチマークツールはウィザード形式になっている
「Blender」のバージョンを選択。まだ「Blender 3.0」は選べないようだ
実行したいベンチマークツールを選択。すべてを選ぶ必要はない
選択したベンチマークがダウンロードされる
レンダリングデバイスを選択。CPUやGPUを選ぶ

 ベンチマークは全部で6種類あるが、すべてを実行する必要はない。必要なものだけを選んで、ダウンロード・実行できる。編集部にて「Surface Book 2」(Intel Core i7-8650U、CPUで実行)でベンチマークを実行したが、全部で4時間以上かかった。スペックが高ければもっと処理時間は短縮できるが、それなりに時間がかかるものと覚悟しておきたい。

「bmw27」テスト
「classroom」テスト
「fishy_cat」テスト
「koro」テスト
「papillon_barcelona」テスト
「victor」テスト

 ベンチマークが完了すると、テスト結果を「opendata.blender.org」に送信し、公開できる。このデータには個人を特定できる情報は含まれていないので安心してほしい。なお、「opendata.blender.org」にベンチマーク結果を登録するには、無料のアカウント作成が必要だ。

ベンチマークが完了。結果が表示される
テスト結果を「opendata.blender.org」に送信し、公開

Blender ウォッチング 2021年 記事一覧

ソフトウェア情報

「Open Data Benchmark」
【著作権者】
Blender Foundation
【対応OS】
Windows/macOS/Linux(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0.4