REVIEW(11/05/24)

パソコンの節電を支援するデスクトップPC向けソフト「Granola」

電力不足が懸念される夏場に向けて、パソコンの電力消費を改めて見直そう

「Granola」v3.3「Granola」v3.3

 「Granola」は、CPUの省電力モードを切り替えるソフト。Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、本ソフトの利用は個人に限られる。

 パソコンでもっとも電力を消費するパーツは、一部の高性能ビデオカードを除くと、CPUである。つまり、CPUの電力消費を抑えれば、パソコン全体の電力消費が下がる。また、発熱と騒音の低下も期待できるので、電力不足が懸念される夏場に向けて、節電と熱対策の両面からパソコンの電力消費を改めて見直すべきだろう。

 ほぼすべてのCPUには、Intel製のCPUなら“SpeedStep”、AMD製CPUなら“Cool'n'Quiet”といったように、省電力機能が標準で装備されており、CPUの負荷に応じてCPUの電圧と周波数が自動で変化する。CPUの省電力機能にはいくつかのモードがあり、OSの電源オプションや、パソコンメーカー独自の省電力ツールを介して切り替えられる。

 本ソフトも省電力ツールの一種で、CPUの省電力モードを3段階で切り替えることが可能。また、削減できるであろう電力消費量や二酸化炭素排出量などを算出する機能も搭載しているので、より節電意識を高められるはずだ。

 なお編集部で試用したところ、すでに同種の省電力ツールが導入されている環境に本ソフトをインストールすると、既存の省電力ツールがそれ以降使えなくなったり、電源オプションの電源プランが削除されるケースを確認している。そのため、メーカー独自の省電力ツールがバンドルされるノートPCへのインストールは避け、省電力ツールが提供されないデスクトップPCで利用することをオススメする。

【著作権者】
MiserWare, Inc.
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7
【ソフト種別】
フリーソフト(個人利用のみ)
【バージョン】
3.3(11/04/22)

(中井 浩晶)