レビュー

“応答なし”や“プログラムを終了します”を再現するだけのツール「Bad Application」

ハングアップやクラッシュを引き起こす“行儀の悪い”アプリをエミュレート

「Bad Application」v1.1

 「Bad Application」は、“行儀の悪い”アプリケーションをエミュレートしたソフト。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、プロセスの優先度を指定して無限ループを実行できるソフト。ワンクリックでアプリケーションの“応答なし(ハングアップ、フリーズ)”状態を再現できる。さらに、即座にプロセスをクラッシュさせて“アプリケーションは応答していません。プログラムを終了します”というダイアログを表示することも可能。そのほかにも、ウィンドウを明滅させたり、エクスプローラを強制終了させることもできる。

“応答なし”状態や“アプリケーションは応答していません。プログラムを終了します”というダイアログを表示できる
フリーズさせた「Bad Application」を「タスク マネージャー」で閲覧した様子

 このソフトそのものは無意味で、なんの用途もない。もしかするとシステムが不安定な状態を再現したい場合などに役に立つことがあるかもしれないが、少なくとも一般的な状況で必要になることは皆無だろう。

 むしろ役に立つのは、C++言語で記述された同梱のソースコードだと言える。たとえば自分が開発したアプリケーションに、再起動時にクラッシュ前の状態を復元する機能や、クラッシュした原因をレポートとして出力する機能などを組み込みたい場合、そのテスト機能を追加するのにこのコードが参考になるだろう。実際、作者の他の製品には、テストのために「Bad Application」のコードが組み込まれているという。

ソフトウェア情報

「Bad Application」
【著作権者】
NTWind Software
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1(10/06/02)

(樽井 秀人)