レビュー
URLを“音”で共有する「Google Chrome」用の拡張機能「Google Tone」
同じ部屋のPCへリンクを一斉送信したり、ボイスチャットでリンクをやり取りできる
(2015/5/22 06:00)
「Google Tone」は、URLを“音”で共有する「Google Chrome」用の拡張機能。編集部にてWindows 8.1上の「Google Chrome」v43.0.2357.65で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。
「Google Tone」はGoogleが開発した拡張機能で、URLを“音”に変換して共有することが可能。“音”で共有することのメリットは、一度に多くのデバイスへ情報をブロードキャスト(不特定多数へ同時通報すること)できることだろう。たとえば、部屋の中にあるすべてのPCへ一度にURLを送信したり、ビデオチャットをしている遠隔地のユーザーへURLを送るといったことも簡単に実現できる。
使い方は簡単で、送信元および受信先の「Google Chrome」に「Google Tone」をインストールしておき、共有したいWebページを開いた状態で「Google Tone」のボタンを押すだけでよい。送信側はあらかじめ“Google アカウント”へログインしておく必要があるが、受信側は特に設定は不要で、マイクで音を拾えるようにしておくだけでよい。URLを受信すると、デスクトップ右下に通知が現れ、クリックすればそのURLを「Google Chrome」で開くことができる。騒音の多い部屋ではうまくURLを受信できないことがあるので注意しよう。
なお、URLを“音”へ変換する処理には“DTMF”ベースの技術が利用されている。“DTMF”とは、電話の自動音声案内で情報をやり取りするのによく使われる“ピッポッパッ”という音信号のことだ。当初開発された「Google Tone」のプロトタイプは効率的なデータ転送に焦点を当てており、ひどく耳障りな音であったという。そのため、人間には聞こえない音を利用することも考えたとのことだが、これは既存のマイク製品が人間の話す声を聞き取ることに最適化されていたためうまくいかず、“DTMF”ベースの技術が採用されたようだ。
ソフトウェア情報
- 「Google Tone」
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.6.2(15/05/13)