レビュー

“Chromebook”からもリモートアクセスできるGoogle Chromeアプリ版「TeamViewer」

ファイルの送信などの一部機能は利用できない以外はデスクトップ版と同じ

Google Chromeアプリ版「TeamViewer」v11.0.52503

 Google Chromeアプリ版「TeamViewer」は、「Google Chrome」や「Chrome OS」からリモートPCを操作できるようにするアプリ。編集部にてWindows 10上の「Google Chrome」v47.0.2526.80で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。

 「TeamViewer」はWindows/Mac OS X/Linuxに対応するマルチプラットフォーム対応の無償リモートデスクトップソフト(個人の非商用のみ)だが、実は「Google Chrome」や「Chrome OS」で利用することも可能。サーバー機能は備えていないため、利用できるのは「TeamViewer」を起動したリモートPCの操作を行うクライアント機能のみだが、「Google Chrome」さえあればデスクトップ版「TeamViewer」のダウンロード・セットアップを行う必要がないのは手軽でよい。特にChromebookユーザーにとっては有用なアプリだ。

 利用するには、まず操作されるPC側でデスクトップ版「TeamViewer」を起動しておく。「TeamViewer」はセットアップの際に“実行のみ”を選択すると、システムへインストールせずに利用できるので、手っ取り早く試したい場合はこのオプションを利用するのがおすすめだ。

 デスクトップ側のセットアップが完了したら、操作を行うPC側でChromeアプリ版「TeamViewer」を起動しよう。デスクトップ版「TeamViewer」のメイン画面とほぼ同じデザインの接続ダイアログが表示されるはずだ。

操作されるPC側で「TeamViewer」を起動しておく
Chromeアプリ版「TeamViewer」を起動して、“パートナーID”を入力

 あとは、デスクトップPC側の「TeamViewer」に表示されている“使用中のID”を、Chromeアプリ版「TeamViewer」の“パートナーID”へ入力し、[パートナーに接続]ボタンを押せば接続は完了。パスワードを入力すれば、リモートPCのデスクトップが表示される。ファイルの送信などの一部機能は利用できないものの、それ以外はデスクトップ版と遜色なく、マルチモニター環境やセッション中のチャット機能も問題なく利用できる。

パスワードの入力画面
リモートPCへ接続した様子。マルチモニター環境やセッション中のチャット機能も問題なく利用できる

ソフトウェア情報

「TeamViewer」Google Chromeアプリ版
【著作権者】
TeamViewer GmbH
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
11.0.52503(15/12/01)

(樽井 秀人)