レビュー

無線LANの状況をビジュアル表示できる診断ツール「WiFi Analyzer」

デスクトップ端末・モバイル端末の両方に対応したUWPアプリ

「WiFi Analyzer」1.7.25

 「WiFi Analyzer」は、ルーターやアクセスポイントの電波状況をビジュアル表示できるツール。Windows 10/10 Mobileに対応する“ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)”アプリで、“Microsoft ストア”から無償でダウンロードできる。

 本ソフトは、ワイヤレス接続が不調である原因を突き止めるための診断ツール。チャンネルの利用状況や、時間による電波強度の変化をグラフで表示してくれるため、大変わかりやすい。デスクトップ端末でもモバイル端末でも利用できるが、どちらかと言えば、移動が容易なモバイル端末に向いているだろう。いろんな場所のネットワーク状況を分析し、ルーターや端末の最適な配置を探ってみよう。

 本ソフトは[Connected]タブ、[Analyze]タブ、[Networks]タブの3つから成っている。

 [Connected]タブはネットワークスピードの理論値や電波強度、ワイヤレス接続の詳細情報、ネットワークデバイスの情報などを表示する、本ソフトのメインとなる画面だ。電波強度の下に表示されている4つのアイコンは、ネットワークトラブルの種類を示している。たとえば筆者の環境では“☆”アイコンがオレンジ色になっているが、これはチャンネルが混雑していることを示す。ルーターが利用しているチャンネルを変更することにより、電波状態の改善が見込めるだろう。

 もっと詳細な情報が得たい場合は、[Analyze]タブへ切り替えよう。このタブではチャンネルの利用状況や、時間による電波強度の変化がグラフで表示される。画面下部にあるアプリケーションバーのボタンを押せば、グラフの種類を切り替えたり、表示データのカスタマイズを行うことが可能。

 たとえば左端のボタンを押すと、2.4GHz帯と5GHz帯の切り替えが行える。その右隣のボタンは、チャンネルのグラフと電波強度のグラフを切り替えるためのボタンになっている。

[Analyze]タブでチャンネルの利用状況を表示
[Analyze]タブで時間による電波強度の変化を表示
[Networks]タブ

 最後の[Networks]タブは、ワイヤレス接続をリスト表示する画面だ。アプリバーの左端にあるボタンを押せば、電波強度による並び替えが可能。2番目のボタンは選択したネットワークに接続するためのもので、3番目のボタンは簡易表示と詳細表示の切り替えボタンとなっている。

 なお、本アプリには広告が表示されるが、アプリ内課金で200円を支払うことにより、広告を非表示にすることができる。

ソフトウェア情報

「WiFi Analyzer」
【著作権者】
Matt Hafner 氏
【対応OS】
Windows 10/10 Mobile
【ソフト種別】
フリーソフト(アプリ内課金あり)
【バージョン】
1.7.25

(樽井 秀人)