REVIEW(12/05/16)

一定時間おきに表示される作業リストを選択して1日の作業を集計「Owl Personal」

日付単位で作業内容を集計できるほか、グラフにして表示可能

「Owl Personal」v1.0.0.4

「Owl Personal」v1.0.0.4「Owl Personal」v1.0.0.4

 「Owl Personal」は、一定時間おきにポップアップ表示されるリストより現在行っている作業名を選択して、1日の作業内容を集計できるソフト。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 2.0以降が必要。

 日報などの作業報告書を作成する際、1日の作業内容をまとめるのは手間がかかって億劫に思うことも多いだろう。そのような場合は「Owl Personal」を試してみよう。あらかじめ全作業内容を登録しておけば、1時間もしくは30分おきに作業内容のリストがポップアップ表示され、該当する作業名を選択するだけで手軽に作業内容を集計できる。ポップアップには“15:00-15:59”などと作業に費やした時間帯が表示されるので、その間に行った作業名のボタンをリストから選択すればよい。

 集計した作業内容は日付単位で一覧表示できるほか、棒・円グラフでの表示も可能なので、日々の作業内容を見直す際などに役立つ。集計したデータはCSV形式のファイルでエクスポートできるので、日報などに利用しやすい。

 本ソフトを起動すると、左ペインに作業名などを表示する“プロジェクトツリー”、中央ペインに日付単位で集計した作業内容の一覧、右ペインに1日の作業内容を時系列で表した一覧が表示される。また下部ペインにはグラフが表示される。

 作業内容を集計するには、“プロジェクトツリー”から自分の名前の項目や任意の作業名の項目を中央ペインにドラッグ&ドロップすれば集計内容の一覧が表示される。一覧は項目ごとにタブで切り替えて複数表示できる仕組みで、ドラッグ&ドロップ時に別の作業名のタブがアクティブになっている場合は、既存の項目と新たな項目が同じ一覧に合わさって表示される。

 一覧を分けて表示したい場合は、中央ペインで自分の名前の項目をアクティブにしてからドラッグ&ドロップすればよい。さらに、中央ペインから項目のタブ部分を下部ペインにドラッグ&ドロップすれば作業内容をグラフ表示可能。

 ポップアップに表示する作業内容を登録するには、[管理者設定]メニューの[担当者設定]項目より自分の名前などを登録し、続いて[管理者設定]メニューの[オーダー設定]項目より、作業名などを登録する。最後に、[ツール]メニューの[マイタスク設定]項目より、リストに表示する作業を選択すればよい。この際、作業名に任意の色をつけることも可能。

 さらにポップアップには、リストには表示していないが本ソフトに登録済みの作業名を一覧から選択できるボタンも備わっているので、リストには頻度の多い作業だけを表示しておき、頻度の少ない作業は本ソフトに登録するだけでリストへ表示しないでおけば、ポップアップから作業名を選ぶ際にわかりやすいだろう。そのほかに、休憩を選択できるボタンや、いったん空欄を記録してあとで作業内容を登録するためのボタンも用意されている。

 なお、複数PCのデータを集中管理できる上位版「OWL Standard版」も用意されており、価格は5ライセンスで年間18,000円などとなっている。

【著作権者】
(株)メディア・エンタープライズ
【対応OS】
Windows XP/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0.4(11/08/04)

(橋本 崇史)