レビュー
日本語の文章を合成音声で読み上げる「テキストーク」
読み上げ音声のファイル化や音声合成エンジンが読めない言葉を変換しての読み上げも可能
(2015/1/26 16:15)
「テキストーク」は日本語で入力されたテキストや任意のテキストファイルを合成音声で読み上げるソフト。Windows Vista/7/8/8.1および64bit版の7/8に対応するフリーソフトで、動作には.NET Framework 4.5が必要。ベクターのライブラリページからダウンロードできる。
本ソフトは、音声合成エンジン“Open JTalk”を利用して、合成音声でソフト内の入力欄へ入力されたテキストや、指定されたテキストファイルの読み上げを日本語で行う。読み上げの対象となるテキストを即座に再生するのではなく、MP3/WAV形式で保存することも可能。
音声合成ソフトでは、音声合成エンジンが単語として識別できない語などを正しく読み上げられない場合があるが、本ソフトは“読み仮名辞書”によってこの問題を解決しているのが特長。
たとえば、初期状態では“次亜塩素酸(じあえんそさん)”は“つぎあえんそさん”と読まれてしまう。しかし、ソフト画面上の工具を模したボタンを押すと呼び出される[テキスト読み上げ設定]ダイアログの[読み仮名辞書]タブで正しい読みを設定しておくと、“じあえんそさん”と再生してくれるようになる。この機能を応用すれば、ファイルの拡張子などをわかりやすく読み上げさせることも可能だ。
また、“読み飛ばし辞書”機能によって、文字列の中から不必要な部分を読み上げさせないこともできる。“読み飛ばし辞書”は、ソフト画面上の工具型ボタンから呼び出される[テキスト読み上げ設定]ダイアログの[読み飛ばし辞書]タブ内で設定可能。
さらに、デスクトップなどに本ソフトのショートカットファイルをつくっておけば、テキストファイルをドラッグ&ドロップして、すぐにドロップされたテキストファイルの音声再生を開始可能。
そのほか、Windows 8以降では音声合成エンジンに“Microsoft Haruka Desktop”を選択可能で、“Open JTalk”を選択した時とは声音や発音のペースが異なるほか、文字の読み上げ方も異なっている。たとえば“forest”という文字列を読み上げる際、“Open JTalk”経由ではアルファベットを1文字ずつ読み上げるが、“Microsoft Haruka Desktop”では英単語を認識して読み上げるといった差異がある。
ソフトウェア情報
- 「テキストーク」
- 【著作権者】
- Wity Ltd.
- 【対応OS】
- Windows Vista/7/8/8.1および64bit版の7/8
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.0.0