レビュー

“X68000”用に公開されていたシステムフォントを復刻した「KHドットフォント」

角ゴシック体や丸ゴシック、明朝体など合計15種類を同梱

「KHドットフォント」v1.00.20150527

 「KHドットフォント」は、多彩なデザインが魅力のドット系フォント群。Windowsなどに対応するTrueTypeフォントで、作者のWebサイトからダウンロードできる。そのライセンスは“SIL Open Font License 1.1”となっており、フォント単体での販売やライセンスの変更などを除けば、あらゆる条件で無償利用することが可能。

 ひらがな、カタカナ、英数字、記号のほか、JIS第二水準までの漢字を収録し、ドットで表現したゴシック体や明朝体などを合計15種類も同梱する。そのデザインはオリジナルではなく、平木敬太郎氏がシャープ社製パソコン“X68000”用に公開していたビットマップフォントをアウトライン化したもの。

 フォント名として実在の地名を採用していることも特徴であり、「小伝馬町」が角ゴシック、「秋葉原」は丸ゴシック、「神楽坂」「道玄坂」「日比谷」の3つが明朝体となっている。また、「人形町」「八丁堀」は教科書体と隷書体、「兜町」は明朝体の装飾を反転させたようなデザインだ。

 それぞれが12×12ドット、16×16ドット、24×24ドット、36×36ドットのいずれかひとつ、または2種類に対応。なお、各文字のドットがディスプレイと等倍になるときは、アウトライン化せずにビットマップで描画される。

ソフトウェア情報

「KHドットフォント」
【著作権者】
平木 敬太郎 氏、MM 氏
【対応OS】
Windowsなど
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.00.20150527(15/05/28)

(中井 浩晶)