開発者と読み解くAIの世界
再び注目を集めるAIコーディングエディター「Cursor」の機能・使いこなしテク――ツール発展の歴史から、いまこそ試すべき理由を紐解く
Cursor 2.0で変わるソフトウェア開発
2025年12月4日 09:00
「GitHub Copilot」(2021年)の登場により、AIがソースコードを補完・生成する時代が始まりました。これは開発者の働き方に大きな変革をもたらし、コーディングにAIを活用することが一般的になるきっかけとなりました。
その後、「Cursor」(2023年)が「エディターをAIネイティブにする」という新しいアプローチで登場し、開発者コミュニティから大きな注目を集めました。Cursorは単なるコード補完ツールではなく、プロジェクト全体の文脈を理解しながら開発を支援するという点で画期的でした。
それから2年が経過した現在、AIコーディングツールの選択肢は大きく広がっています。VS Code拡張機能として動作するもの、エディターそのものをフォークしたもの、CLIツールとして提供されるもの、さらには各種AIツールと連携して動作するものなど、多様な形態のツールが登場し、それぞれが独自の強みを持って発展しています。開発者は自分の開発スタイルや要件に合わせて、最適なツールを選べる時代になったと言えます。
そんな中、「Cursor 2.0」(2025年10月29日)のリリースにより、Cursorが再び大きな注目を集めています。
このバージョンアップでは、専用モデル「Composer 1」の導入やマルチエージェント実行機能など、AIとの共同開発体験を大幅に強化する機能が追加されました。専用モデルによる高速なコード生成、他ツールとの柔軟な連携、コード補完や統合ブラウザーなどのIDEとしての機能――これらCursorの強みをフル活用することで、AIによる開発サイクルの速度向上を持続的に享受できます。多様な選択肢がある中でも、Cursorは依然としてAIコーディングツールの最前線に立ち続けています。
本記事では、これまでのAIコーディングツールの発展を振り返りながら、バージョン2.0となったCursorの機能や活用法について詳しく紹介していきます。
Cursorとは
「Cursor」は、 Anysphere社 が開発したAI統合型コーディングエディター/IDEです。 Visual Studio Code(VS Code)をベースにフォーク しており、VS Codeの拡張性と操作感を維持しつつ、AI機能を深く統合しています。
自然言語でのコード生成・リファクタリング・ドキュメント生成に対応し、プロジェクト全体を理解して提案を行う「文脈理解型AIアシスト」機能を搭載しています。VS Codeユーザーは既存のキーバインドやテーマ、拡張機能を維持したまま移行できるため、学習コストを抑えながらAIの恩恵を受けることができます。
2023年の登場以来、AIネイティブIDEの先駆け的存在として広く普及してきました。そして「Cursor 2.0」(2025年10月)では、専用モデル「Composer 1」とマルチエージェント実行機能などが追加され、AIとの共同開発体験がさらに強化されました。
これまでのAIコーディングツールの発展
AIをソフトウェア開発に活用するため、これまでさまざまなアプローチが生まれ、それぞれ独自の進化を遂げてきました。
AIコーディングツールへの注目が始まった当初は選択肢が限られており、GitHub CopilotやCursorなどが主流でした。しかし最近では「Claude Code」をはじめとする強力な対抗馬が次々と登場し、開発者が利用できるAIコーディングツールは極めて多様化しています。
ここでは、AIコーディングツールがどのように発展してきたかを振り返りながら、現在の主要な選択肢について解説します。
2021年頃:GitHub CopilotがVS CodeにAI機能を導入
2021年、GitHub Copilotを皮切りに、既存のVS Code環境にAI機能を統合するツールが登場しました。これにより、AIを活用したソフトウェア開発が大きな注目を集めるようになりました。GitHub Copilot以降も「Cline」や「Roo Code」など、VS Code拡張機能として動作するツールが複数登場しています。
AI搭載型VS Code拡張機能の代表例
- GitHub Copilot:AIコーディング支援の草分け的存在。現在は「Copilot Chat」「Copilot Agent」など、会話・自動化機能を拡張中
- Cline:オープンソースのAIコーディングエージェント拡張。複数モデルに対応し、ターミナル操作・テスト実行なども可能
- Roo Code:Clineをフォークして進化した拡張。更新スピードが早く、多くの機能を搭載
2023年頃:AIネイティブエディター「Cursor」の登場
2023年、Cursorの登場により、エディターそのものをAIネイティブ化する新しい流れが生まれました。
Cursorはコードの補完にとどまらず、リポジトリ全体の内容を理解して広範囲にわたる作業を実行できるエージェントを搭載していた点が画期的でした。以降、このようなエージェント機能はAIコーディングツールの標準となっていきました。Cursor以降も「Windsurf」や「Kiro」といったVS Code派生エディターが登場しています。
2025年前半:CLI型AIコーディングエージェントの登場
今年2025年に入ってからは、Claude CodeをはじめとするCLI型のコーディングエージェントが登場し、注目を集めるようになりました。
これらのツールは特定のエディターに依存せず、ターミナルから直接実行できるため、開発環境を問わず、柔軟に利用できるという利点があります。VS CodeやVim、Emacsなど、開発者が慣れ親しんだ環境をそのまま使いながら、AIの支援を受けられる点が評価されています。
CLI型AIコーディングエージェントの代表例
- Claude Code:Anthropic公式のCLIツール。ターミナルから自然言語で指示を出し、コード生成・修正・Git操作・ファイル検索などをAIが自律的に実行。IDEに依存しない柔軟な開発環境を実現
- Codex CLI:OpenAIのGPT-5を活用したCLIツール。自然言語からシェルコマンドを生成し、コード生成や複雑なコマンド操作を支援。実行時間は長いものの強力な開発支援を実現
- Gemini CLI:Google提供のCLIエージェント。200万トークン超の長文脈処理能力とリアルタイムWeb検索連携が特徴。大規模コードベースの分析や最新情報を必要とする開発に強み
2025年後半:各種AIツールとの連携を前提にしたツール群の発達
AIのコーディング精度向上や仕様駆動開発などの新たな概念を実現するため、既存のAIコーディングツール単体ではなく、それらを拡張・連携させるアプローチのツールも発展しています。
これらは特定のエディターやCLIツールに縛られず、開発者が好みのAIツールを組み合わせて使えるようにすることで、より柔軟で高度な開発ワークフローを実現します。例えば、仕様書を起点としたAIによる自動実装や、複数のAIツールを横断的に活用したコード品質の向上など、従来の単一ツールでは難しかった開発プロセス全体の最適化が可能になってきています。
他AIツールと連携するツールの代表例
- Serena:LLMがコーディングする際に役立つコンテキスト管理、コード検索、ファイル操作などの機能を追加するツール。AIがコードベース全体を理解し、ファイル編集・検索・Git操作などを自律的に実行できるようにする。CursorやClaude Codeなど既存ツールの機能を拡張・強化するために利用
- Spec Kit:GitHubが公開したオープンソースの仕様駆動開発キット。仕様書を信頼できる情報源として管理し、AIによる設計・実装・レビューの一連のプロセスを統合的にサポート。仕様の変更履歴を追跡でき、複数のAIツールとも連携可能
- cc-sdd:Spec-Driven Development(仕様駆動開発)を実践するためのCLIツール。Claude Code、Cursor、GitHub Copilotなど複数のAIコーディングツールと連携し、仕様書の作成から実装、テスト、レビューまでの開発サイクル全体を自動化・効率化
なぜ、いままたCursorなのか?
前述のように、現在のAIコーディングツール市場は非常に多様化しており、開発者はさまざまな選択肢の中から自分のニーズに合ったツールを選べるようになっています。VS Code拡張機能、エディターフォーク型、CLI型、そして連携ツール群――それぞれが独自の強みを持ち、異なる開発スタイルに対応しています。
では、なぜこのような状況の中で、改めて「Cursor」に注目すべきなのでしょうか。その理由は、Cursorが持つ三つの大きな強みにあります。
Cursor 2.0による大幅な機能強化
2025年10月のバージョン2.0アップデートにより、Cursorは専用モデル「Composer 1」の導入やマルチエージェント実行機能など、AIとの共同開発体験を大幅に強化しました。
これらの新機能により、複数のAIエージェントが協調して複雑な開発タスクを処理できるようになり、大規模なコードベースの編集や複数ファイルにまたがる変更をより効率的に実行できるようになりました。特に、Composer 1は既存のLLMと比べて高速な応答速度を実現しており、この速度向上により、大規模なリファクタリングなどで発生する大量のコーディング作業をストレスなく進められるようになったことも大きな特徴です。
柔軟な開発スタイルを実現するエコシステム
Cursorの大きな強みは、CLI型AIコーディングエージェントとの連携が容易で、状況に応じた使い分けができる点にあります。例えば、Claude CodeやCodex CLIといったCLIツールを併用することで、エディター内の作業とターミナルからの自動化を組み合わせた柔軟な開発フローを構築できます。
さらに、Serenaのようなフレームワークやcc-sddのような仕様駆動開発ツールなど、Cursorとの連携に対応したツール群が充実しています。これにより、単なるコード生成にとどまらず、仕様書を起点とした開発プロセス全体の自動化や、複数のAIツールを横断的に活用した高度な開発ワークフローを実現できます。
エディターとしての完成度の高さ
AIエージェントの能力は飛躍的に向上していますが、まだまだ完璧には程遠い状態です。そのため、AIが生成したコードを手動で修正したり、細かい調整を加えたりする場面は依然として多く存在します。その際にもCursorは強みを発揮します。
CursorはVS Codeをベースにしているため、開発者に馴染み深い操作感や豊富な拡張機能をそのまま利用できます。さらに、手動でコーディングする際にもAIによる高度な補完機能が働き、変数名の提案や定型コードの自動生成など、細かな部分で開発効率を大きく向上させます。AIエージェントによる自動コーディングと人間による手動コーディングの両方において優れた体験を提供できる点も、Cursorの大きな強みと言えるでしょう。
このように、Cursor 2.0は単体での機能、豊富なツールエコシステムとの連携、そして優れたエディター体験――この三つの要素が組み合わさることで、AIコーディングツールの選択肢が増えた現在においても、依然として強力な選択肢であり続けています。
Cursorの主な機能紹介
ここからは、Cursorの主要機能を紹介していきます。Cursorには、AIによるコード生成を支援するさまざまな機能が搭載されており、それぞれが異なる開発シーンで力を発揮します。これらの機能を理解し、適切に使い分けることで、AIとの協調開発をより効果的に進めることができます。
コーディングエージェント
Cursorのエージェント機能は、自然言語で指示を出すだけで、コードベース全体を理解しながらファイル検索・ファイル編集・ターミナル操作などの開発作業を自動的に実行できる機能です。 デフォルト設定では右パネルでエージェントと対話でき、作業内容に応じて以下の3つのモードを使い分けられます
Askモード
- 探索・質問に特化したモードで、コードベースを参照しながら解説や調査を行います。ただし、コードの変更は自動適用されません
- 例えば「このモジュールの依存関係を教えて」「この関数がどこから呼ばれているか調べてほしい」といった指示を実行するのに適しています
- コードの理解を深めたいときや、変更前の前提を整理したいときに有効です
Planモード
- 複雑なタスクを実行する前に計画を立てるモードです
- コードベースを調査して関連ファイルを特定し、要件を確認した上で、Markdown形式などで「やるべきこと・依存関係・手順」を一覧化します。[Build]ボタンを押すと、この計画に沿って実際の作業を実行します
- 「この機能を追加するにはどこから手を付けるか」「どのファイルを修正するか」「テストまで含めた流れはどうか」といった設計・計画フェーズで力を発揮します
- 計画をユーザーが確認・編集できるため、意図しない結果を防げます。また、誤った認識に基づく作業を未然に防ぎ、品質向上につながります
統合ブラウザー
Cursorにはコーディングエージェントと連携可能なブラウザーも統合されています。
HTML要素を直接指定しながらエージェントに指示を出したり、エージェントがブラウザーを操作して動作を確認したりすることで、「コードを書く」「ブラウザーで確認する」「修正する」という一連の流れをシームレスに実行できます。エディターとブラウザー、そしてAIエージェントが一体となって動作することで、フロントエンド開発の速度が飛躍的に向上します。これは、エディター自体をAIネイティブに設計したCursorならではの強みと言えるでしょう。
専用モデル「Composer 1」
Cursor 2.0で導入された専用モデル「Composer 1」は、複数ファイルにまたがる編集や大規模なリファクタリングに最適化されており、コーディングエージェント機能で利用できます。
最大の特徴は圧倒的な応答速度です。一定の精度を保ちながら、従来のLLMと比べて驚くほど高速に結果を返します。複雑なコードベースの調査や、開発作業全体の計画にはやや不向きですが、大量のコード変更が必要なリファクタリング作業などで特に威力を発揮します。
マルチエージェント実行
バージョン2.0からの新機能としてマルチエージェント実行機能も導入されました。複数のエージェントを並列実行し、最適な結果を選んで反映できます。
例えば、高速だが精度が中程度のLLMと、低速だが高精度なLLMを同時に実行することで、高速モデルの結果が十分ならそれを採用し、問題があれば高精度モデルの結果を待つという柔軟な運用が可能です。
エージェントインターフェース
こちらもバージョン2.0からの新機能です。左上にある[Agents]/[Editor]のタブを切り替えることで、VS Codeライクなインターフェースと、よりAIとの対話に適したインターフェースを切り替えることができます。
コード補完機能
Cursorの強みはエージェント機能だけではありません。入力中にリアルタイムでコードを提案する、高度なAI補完機能も搭載されています。単なる単語補完にとどまらず、関数全体やコードブロック全体を予測して提示できる点が特徴です。AIが生成したコードを手動で修正したい場合でも、入力の手間を大幅に省くことができ、AIだけに任せきれない作業も効率的に進められます。
インライン編集機能
さらに、特定の領域に絞ってAIに編集を指示することも可能です。[Cmd]+[K](Mac)または[Ctrl]+[K](Windows)のショートカットで、選択範囲に対して編集指示を呼び出すことができ、小規模な修正を素早く行えます。
ターミナル
CursorはVS Codeベースのエディターなので、統合ターミナルも使用できます。これにより、開発ツールの実行に加えて、Claude CodeやCodex CLIなどのターミナルベースAIコーディングエージェントとの連携も可能になります。
VS Code拡張
VS Code拡張機能にも対応しています。
リンターなどの拡張機能を導入すれば、エディター上で問題点を一目で把握でき、AIが生成したコードの品質チェックも容易になります。AI時代の開発でも、拡張機能を活用することで効率化できる場面は多くあります。(一部動作しない拡張機能もありますが、Cursor開発元のAnysphereが代替拡張機能を提供している場合があります)
その他
その他にも、開発効率化につながる強力な機能が多数存在します。ここでは紹介しきれませんが、Cursor公式ドキュメントは日本語にも対応しているため、興味のある方はそちらをご覧ください。
- エージェントへのMCPツール追加
- リポジトリ内でのエージェント動作に関するルール指定
AGENTS.mdにも対応 - エージェントのクラウド実行
- ユーザーの好みを記憶するメモリ機能
- CursorのエージェントをCLIとしても使用可能なCursor CLI
- GitHub上のPRをレビューするBugbot
Cursorを使いこなすためのテクニック・活用法
ここからは、筆者がCursorで開発作業を行う際に実践していることや設定をご紹介します。これが唯一の正解というわけではありませんが、これからCursorを使ってみたいという方の参考になれば幸いです。
インターフェースをVS Code風に戻す
いきなり開発作業とは直接関係がなく恐縮ですが、VS Codeを長年使ってきた方の中には、Cursorのアクティビティバーがデフォルトで横型になっていることに違和感を覚える方もいるかもしれません。実は設定で縦型に変更できます。
設定画面で「activity bar」と検索し、「Workbench > Activity Bar: Orientation」を「vertical」に変更してください。横型が使いにくいと感じた方は、ぜひお試しください。
Planモードでの仕様駆動開発風コーディング
CursorのPlanモードを活用することで、最近話題の仕様駆動開発風のコーディングが実現可能になりました。
仕様駆動開発では、仕様から実装タスクまで落とし込んでからエージェントを実行することが特徴ですが、私の場合は以下のようなタスクを計画に組み込むよう指示しています。毎回指示するのは面倒なので、Cursorのルール設定ファイルやAGENTS.mdのようなエージェントの挙動を定義するファイルにこれらの要素を記載しておくと手間が省けます。
筆者が実行させているタスク
- 設計書として参照するためのマークダウンファイル(こちらもエージェントに作成してもらうなどで事前に準備)を作業結果に応じて更新する
- 機能追加する場合はその機能に関係するテストを作成する
- 各コーディングタスクの最後に型チェッカー、リンター、フォーマッター、単体テストを実行して問題がなくなるまで修正する
- (フロントエンドの場合)E2Eテストを最後に行って問題がなくなるまで修正する
このようなタスクを実行させることで、既存機能の挙動異常や明らかな問題のある実装を防ぎ、レビューの負担を軽減できます。(実際、私が業務で作成しているWebアプリはそこまで高いSLAが求められるわけではないこともあり、開発サーバーでリリース前に一通り動作確認するだけで、問題があってもすぐ修正できる程度で済んでいます)
Composer 1で爆速リファクター
AIエージェントを中心に開発を進めると、機能追加が非常に高速になります。その結果、お客様からのフィードバックをいただく頻度も増えていきます。フィードバックに対応してすぐにアップデートを行い、また新たなフィードバックをいただく――このループが以前とは比べ物にならない速度で回るようになった結果、技術負債もいままでとは比べ物にならないスピードで溜まっていきます。
AIがコーディングするとはいえ、複雑すぎる構造のコードではAIのコード理解にも支障が出ます。原因不明のバグが発生したり、ひどい場合には機能追加自体に失敗してしまいます(エージェントが「機能追加ができませんでした」と報告してきます)。
これまで、AIを使ったとしても大規模なリファクタリングにはそれなりに時間がかかっていました。しかし、PlanモードでClaude Sonnet 4.5などを使って計画を立て、その後、Composer 1でBuildを実行すれば、高速でリファクタリングを完了できます。
この高速性を武器に、定期的にコードベースを見直すことで、AIによる開発速度向上の恩恵を最大化できます。
CursorはAIコーディングツールの最前線に立ち続けている
本記事では、AIコーディングツールの進化過程を振り返りつつ、Cursorの機能や活用方法について紹介しました。
「Cursor」は、コーディングからテスト、リファクタリング、レビューまで、あらゆる開発工程の効率化につながる機能を搭載したAIネイティブIDEで、統合されたブラウザーやターミナル、VS Code拡張機能のサポートにより、各種ツールとAIがシームレスに連携できます。
こうした高い拡張性により、開発者は自分のワークフローに合わせてCursorをカスタマイズし、最適な開発環境を構築できます。
さらに、Planモードを活用した仕様駆動開発風のアプローチでは、設計書の更新やテストの実行を含めた包括的な開発フローを自動化できます。そしてCursor 2.0から導入されたComposer 1やマルチエージェント実行がもたらす高速性・効率性により、技術負債の解消やコードベースの高頻度な見直しも現実的な選択肢となり、AIによる開発速度向上の恩恵を持続的に享受できるようになります。
多様なAIコーディングツールが登場する中でも、Cursorは依然としてAIコーディングツールの最前線に立ち続けています。特にComposer 1の速度面での優位性は、開発サイクル全体の加速に大きく貢献します。これからAI支援開発に取り組みたい方はもちろん、すでに他のツールを使っている方も、この機会にCursorを試してみてはいかがでしょうか。
著者プロフィール:伊藤 光祐
名古屋大学大学院 情報学研究科を修了後、KDDI傘下のデータ分析会社であるARISE analyticsに新卒入社。位置情報分析、生成AIソリューション開発に従事した後、2024年9月にAlgomaticへ参画。Algomaticでは企業のAI変革支援案件における技術責任者や、新規プロダクトの事業責任者などを担当。
・株式会社Algomatic:https://algomatic.jp/
































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