【第72回】
ホワイトボードを撮影して見やすく補正・編集「白板会議室」
写真をPDF化してメール送信が可能。簡易議事録作成機能も備える
(11/11/02)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、ホワイトボードの写真を撮影して加工やメール送信などができるアプリ「白板会議室」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
ホワイトボードを撮影して歪みを補正
「白板会議室」は、会議後などのホワイトボードの写真を撮影し、歪みを補正したり編集を加えて保存できるアプリ。ホワイトボードを自動認識できるなどホワイトボードの撮影に特化した機能を備えるほか、議事録を添えてメール送信することも可能となっている。
なお、本ソフトは無償で利用できるが、保存できる写真が10枚までという制限がある。別途300円(税込み)のライセンスキーを購入することで、枚数制限を解除可能。
起動画面では、撮影モードを[通常][連続][クイック]から選択可能。[ギャラリーから写真取り込み]をタップして、SDカード内の写真を使うこともできる。撮影モードで[通常]を選択するとカメラが起動するので、シャッターボタンを押してホワイトボードの写真を撮影しよう。
写真を撮影したら補正画面が表示されるので、まず写真の切り抜き範囲を指定する。自動認識機能により、写真内のホワイトボードが認識されてオレンジ色の枠で囲まれるが、うまく認識されなかった場合や調整が必要な場合は枠の四隅をドラッグして写真内のホワイトボードに合わせよう。次に、画面左下の[補正]ボタンを押すと、枠で指定した部分が長方形に補正されて表示される。また、画面右下の回転ボタンを押せば写真を回転できるほか、スライダーで写真の明るさを調整可能。
記号やテキストを挿入して写真を編集
画面下部の[編集]ボタンを押すと編集画面が表示され、画面下部のツールバーから写真に記号やテキストなどを挿入できる。ツールバーの一番左にあるボタンからは、矢印やテキストを書き込んだフキダシを挿入可能。矢印やフキダシの色は複数色から選択できるほか、挿入後にタップすると表示される青と赤のマークをドラッグして、傾きや大きさを変更できる。
ツールバーの左から2番目の[A]ボタンを押すと、テキストを入力して写真に挿入することが可能。挿入したテキストはドラッグして写真内を移動できるほか、テキストを長押しすると表示されるポップアップメニューから、テキストの色や大きさを変更できる。ツールバー中央のペンのボタンを押すと、ペンツールを使った書き込みができ、黒色のペンのほか、マーカーと修正ペンが使用可能だ。
ツールバーの右から2番目の十字矢印型のボタンを押すと“移動モード”となり、画面をスライドして写真の表示範囲を変えることができる。また、ツールバーの一番右側の[元に戻す]ボタンを押すと、操作を1つ前に戻すことが可能。編集を終えたら、画面右下の[保存]ボタンを押そう。
[保存]ボタンを押すとプロジェクト選択画面が表示され、編集した写真を複数の写真をまとめたプロジェクトとして登録できる。既存のプロジェクトに写真を追加する場合はプロジェクトを選択して[登録]ボタンを押そう。プロジェクトを新規作成する場合は、[+新規作成]項目をタップし、一覧に追加されたプロジェクトを選択して[登録]ボタンを押せばよい。プロジェクトに登録することで写真が保存され、一連の補正・編集が完了する。
写真に議事録を添えてメール送信
個々のプロジェクト画面では、登録した写真の一覧が表示されている。個々の写真を選択すると写真を拡大して閲覧可能。プロジェクト画面のメニューで[タイトル名変更]項目を選択すれば、プロジェクト名を変更できる。また、メニューの[簡易議事録]項目を選択すると、議事録作成画面が表示される。議事録には、会議の日付や時刻のほか、出席者やアジェンダ、内容などを記録可能。出席者の入力欄の右側にあるボタンを押せば、端末の電話帳から出席者を選択して入力できる。
編集したホワイトボードの写真や作成した議事録をメール送信するには、プロジェクト画面でメニューの[配布設定]項目を選択する。次に、出力するファイル形式やフォントサイズ、用紙サイズなどを指定し、メールの宛先を入力しよう。ファイル形式はPDFまたはJPEGを選択でき、メールの宛先は電話帳から選択して入力可能。[送信]ボタンを押すとファイルの出力が行われ、表示されるアプリ一覧からメールアプリを選択して、ファイルを添付したメールを送信できる。
連続撮影とクイック撮影
起動画面の撮影モードで[連続]を選択すると、一度に複数のホワイトボードの写真を撮影可能。必要な点数の写真を撮影したあとで撮影画面の[×]ボタンを押すと、プロジェクト選択画面が表示されるので、プロジェクトを選択して写真を登録しよう。登録した写真は、プロジェクト画面に表示される一覧から選択し、端末のメニューボタンから補正や編集を行える。
撮影モードで[クイック]を選択した場合は、写真を撮影して補正・編集を行ったあとで、プロジェクトへの登録を経ずにメール送信が可能。ただし、編集した写真は保存されないため、あとから再編集することはできない。
そのほか、ホーム画面にウィジェットを配置することも可能で、ウィジェットをタップすると即座にカメラが起動し、ホワイトボードを撮影できる。ウィジェットから起動した場合の撮影モードは[クイック]となり、メール送信までをすばやく行うことが可能だ。
- 【著作権者】
- エレコム(株)
- 【対応OS】
- Android 2.1以上
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.3(11/11/02)