杜のAndroid研究室

音声通話&テキストチャットができるアプリ「LINE」

スマートフォン同士で無料通話が可能、グループチャットにも対応

(12/03/14)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、スマートフォン同士で音声通話とテキストチャットの送受信ができるアプリ「LINE」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

2,000万ダウンロードの話題の音声通話&チャットアプリ

「LINE」「LINE」

 「LINE」は、スマートフォン同士で無料で音声通話とテキストチャットの送受信ができるアプリ。iPhone版も提供されており、iPhoneとAndroidを合わせると全世界で2,000万ダウンロードされたという人気のアプリとなっている。アプリをインストールしたユーザー同士であれば、OSやキャリアに関係なく無料で音声通話とテキストチャットが可能で、アプリを終了してもバックグラウンドで起動しており、通話やチャットの着信が通知されるのが特長。

 また、携帯電話番号で会員登録する仕組みのため、電話帳のデータを用いて会員登録している知り合いのユーザーを簡単に見つけることができる。アカウント情報などを別の手段で交換することなく、すぐに通話やチャットを開始できるのがうれしい。チャットはテキストのほか、絵文字やスタンプ、画像、位置情報を送受信でき、複数人でグループチャットをすることもできる。そのほか、テキストチャットのみを行えるPC向けクライアントなども提供されており、スマートフォン以外の端末ともチャットのやりとりをすることが可能だ。

電話帳内のLINEユーザーが一覧表示され、すぐに通話やチャットを開始可能

初回起動時に電話番号を登録し、SMSまたは電話接続で認証を行う初回起動時に電話番号を登録し、SMSまたは電話接続で認証を行う

 初回起動時に電話番号を登録するとSMSが送信されてくるので、記載された認証番号を入力すれば認証が完了する。なお、SMSを受信できない場合は、電話接続により認証を行うこともできる。登録時に電話帳データをサーバーに送信すると、電話帳内のすでにLINEに会員登録しているユーザーが[友だち]タブを選択したときの一覧に表示される。

 “友だち”一覧からユーザーを選択するとポップアップが表示され、[無料通話]ボタンをタップすれば通話発信を開始可能。また、[トーク]ボタンをタップするとテキストチャットを開始できる。通話を着信すると、ほかのアプリの使用中やスクリーンロック時でも着信画面が表示され、応答や拒否を行うことが可能。また、チャットを受信するとほかのアプリが起動中でもメッセージが記載されたポップアップが表示され、[表示]ボタンをタップして本アプリを開けるほか、ポップアップ内の入力エリアから返信を行うこともできる。

電話帳データを送信すると、LINEに会員登録しているユーザーが表示される電話帳データを送信すると、LINEに会員登録しているユーザーが表示される

ユーザーを選択するとポップアップから通話やチャットを開始できるユーザーを選択するとポップアップから通話やチャットを開始できる

通話を着信すると、ほかのアプリの使用中やスクリーンロック時でも着信画面が表示される通話を着信すると、ほかのアプリの使用中やスクリーンロック時でも着信画面が表示される

チャットを受信するとポップアップが表示され、そのまま返信が可能チャットを受信するとポップアップが表示され、そのまま返信が可能

絵文字・画像・イラストを送信でき、グループチャットもできる

 テキストチャット画面では、自分が送信したメッセージを相手が閲覧すると、メッセージの横に“既読”と表示される。また、入力エリアの左側にある[+]ボタンを押してその場で撮影した写真やギャラリーから選択した画像を送信したり、現在地などを地図上で選択して位置情報を送信することが可能。さらに、顔文字型のボタンを押すと、絵文字や顔文字を入力できるほか、大きなイラストのスタンプを送信することができる。

入力エリアの左側にある[+]ボタンを押し、画像や位置情報を送信できる入力エリアの左側にある[+]ボタンを押し、画像や位置情報を送信できる

アプリ内蔵の絵文字や顔文字、スタンプを入力することができるアプリ内蔵の絵文字や顔文字、スタンプを入力することができる

 テキストチャットにほかのユーザーを加えたいときは、端末のメニューボタンや右上の[…]ボタンから表示されるメニューの[招待]項目を選択して“友だち”一覧から選択可能。また、[友だち]タブを選択した際のメニューから[共有グループ作成]項目を選択し、チャットのグループを作成することもできる。なお、テキストチャットは最大100人まで同時参加可能となっている。

 [トーク]タブを開くと音声通話やチャットの履歴が相手ごとにスレッドでまとめられて一覧表示され、スレッドを選択して続きのチャットを送信可能。また、一覧画面の左上の[編集]ボタンからチャットの履歴を削除することもできる。

メニューの[招待]を選択し、ほかのユーザーを招待して複数人でチャットができるメニューの[招待]を選択し、ほかのユーザーを招待して複数人でチャットができる

チャットの履歴は[トーク]タブから閲覧することが可能チャットの履歴は[トーク]タブから閲覧することが可能

電話帳に登録していないユーザーも簡単に“友だち”に追加可能

 電話帳に登録されていないユーザーを“友だち”として追加できる機能も備えている。[友だち追加]タブを選択すると、自分の電話番号を含む電話帳データをサーバーに送信したユーザーなどが“知り合いかも?”一覧に表示されており、ユーザーを選択して[追加]ボタンをタップすれば、“友だち”に追加するとともに相手に通知可能。また、画面上部の[QRコード]を選択すれば、QRコードリーダー・ライターを起動して、近くのユーザーと電話番号を交換することなく“友だち”になることができる。さらに、[ふるふる]を選択し、スマートフォンを相手と同時に振って“友だち”に追加することも可能。

 加えて、[設定]タブの[プロフィール設定]項目から英数字で設定できるIDでユーザーを検索し、“友だち”に追加できる。そのほか、[プライバシー管理]項目から設定できる“友だち自動追加”設定がONになっていれば、電話帳内のユーザーがあとから会員登録した際に、自動で“友だち”へ追加可能。

自分の電話番号を電話帳内に持っていたユーザーなどが“知り合いかも?”一覧に表示される自分の電話番号を電話帳内に持っていたユーザーなどが“知り合いかも?”一覧に表示される

IDでユーザーを検索して、“友だち”に追加することも可能IDでユーザーを検索して、“友だち”に追加することも可能

ニュース配信や翻訳機能を備え、PCやタブレットにも対応

 LINEでは、ニュースや天気予報、占いなどを配信したり、英語・韓国語・中国語を機械翻訳するbotが用意されており、これらのbotを“友だち”として追加することで、ニュースなどの入手や翻訳機能の利用が可能。配信カテゴリーや配信時間を設定してニュースなどを自動受信できるほか、天気を知りたい地域や翻訳したい原文をメッセージで送信して、天気予報や翻訳文をリアルタイムに受信することができる。

 LINEは、スマートフォンアプリのほか、Windows・Mac向けクライアントも提供されており、PCでも利用可能。また、iPadおよびAndroidタブレット向けのWebアプリ版も提供されている。ただし、これらの環境では音声通話には対応せずテキストチャットのみ利用可能となっているほか、利用にはスマートフォンアプリの利用が必須となっている。本アプリの[設定]タブの[メールアドレス登録]項目で設定したメールアドレスとパスワードを用いてログインする形式となっており、スマートフォン版と同じ“友だち”一覧を使ってテキストチャットを送受信することが可能だ。

botを“友だち”として追加することで、ニュースなどの入手や翻訳機能の利用が可能botを“友だち”として追加することで、ニュースなどの入手や翻訳機能の利用が可能

[設定]タブの[メールアドレス登録]項目で設定したメールアドレスとパスワードを使って、PC向けクライアントなどを利用できる[設定]タブの[メールアドレス登録]項目で設定したメールアドレスとパスワードを使って、PC向けクライアントなどを利用できる

【著作権者】
NHN Japan(株)
【対応OS】
Android 2.1以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0.4(12/03/08)

(ライターズハイ:鈴木 友博)