【第113回】
プライバシースキャン機能を備えた「ウイルスバスター モバイル for Android」
アプリがネットへ送信する個人情報をチェックできる
(12/09/19)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、セキュリティ対策アプリ「ウイルスバスター モバイル for Android」の最新版に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
多機能な統合セキュリティ対策アプリ
「ウイルスバスター モバイル for Android」は、定番のセキュリティ対策ソフト“ウイルスバスター”シリーズのAndroid版。セキュリティ対策ソフトとしての機能は豊富で、マルウェア対策機能に加え、ペアレンタルコントロール機能や端末の紛失対策機能、迷惑電話・SMS対策機能などを備えている。
価格は年間2,980円(税込み)など。発売当初はトレンドマイクロ社の独自サーバーからのみの配布だったが、現在は“Google Play”から30日間試用できる体験版をダウンロード可能で、アプリにライセンスキーを入力することでそのまま製品版として利用できる。
アプリがネットへ送信する個人情報をチェックできる“プライバシースキャン”機能
これらのセキュリティ対策機能に加え、最新版では“プライバシースキャン”機能が搭載されている。プライバシースキャン機能では、インストールされたアプリの挙動や配信元、通信先のURL、署名などをチェックして、リスクが高い場合に通知することが可能。
チェックはアプリのインストール時に自動で行われるほか、任意のタイミングでインストールされているアプリすべてのチェックを行うこともできる。チェックの結果、リスクが高かった場合は、送信される個人情報の詳しい種類が表示される仕組み。表示された情報がアプリの機能に関係ない情報であった場合や、送信したくない情報であった場合は、[削除]ボタンを押せばそのアプリを削除することが可能。
ペアレンタルコントロールや紛失対策、迷惑電話・SMS対策機能も充実
ペアレンタルコントロール機能では、アダルトサイトやギャンブル関連サイトなどの閲覧をブロック可能。制限するサイトは3段階のレベルで調節でき、特定のサイトを個別に許可したり、ブロックすることもできる。なお、ペアレンタルコントロール機能は、Androidに標準搭載されている「ブラウザ」以外のWebブラウザーでは利用できないので注意。
紛失対策機能では、端末の紛失時に専用のWebサイトから端末をロックしたり、端末内のデータを削除すること可能。また、端末のGPS機能で取得した位置情報を地図上に表示できるほか、端末のアラームを鳴らして端末を探す、もしくは窃盗犯を威嚇することもできる。さらに、SIMカードが抜かれた際に端末をロックして端末が悪用されることを防ぐことも可能。
迷惑電話・SMS対策機能では、特定の電話番号からかかってきた電話やSMSの着信を拒否することが可能。また、登録した電話番号以外からの着信を拒否したり、非通知からの着信を拒否できるほか、着信から3秒以内に切られたいわゆる“ワン切り”の電話がかかってきた際にブロック対象へ自動追加できる。さらに、SMSでは特定のキーワードを含むメッセージの着信を拒否可能。
- 【著作権者】
- トレンドマイクロ(株)
- 【対応OS】
- Android 2.2以降
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 年間2,980円(税込み)など
- 【バージョン】
- 2.6(12/09/06)